沢尻エリカの麻薬所持に韓国も敏感に反応…同国の「出演禁止リスト」とは?

2019年11月24日 話題 #日本出身芸能人
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というのも、韓国では今年、4月に人気アイドル出身で俳優としても評価が高かった元JYJのパク・ユチョンの麻薬使用が発覚している。

9月にはボーイズグループiKONのメンバーだったB.Iが警察の取り調べで大麻使用を認め、11月にはボーイズグループMOSNSTA X出身のウォノが、大麻喫煙疑惑に包まれた。韓国でも芸能人の薬物問題がいつになく多かったのだ。

それだけに沢尻エリカの問題も対岸の火事とは思えないわけだが、韓国では薬物問題を起こした芸能人は経済的にも社会的にも制裁される。

例えば1990年代後半から2000年代にかけて清純派女優として人気だったファン・スジョンの場合。彼女は日本でも人気を博した韓国時代劇ドラマ『ホジュン~宮廷医官の道』でヒロインだったが、2001年11月に薬物使用が発覚すると、当時出演していた多数の企業CMが全面中断となった。2007年のドラマ『塩人形』で復帰するまで、6年間も芸能活動ができなかった。

最近は、芸能人が薬物問題など社会的物議を起こすと、各放送局がその芸能人を今後も起用すべきかどうか審議する。

公共テレビ局のKBSや民放のMBCの場合、審議チーム、広報チーム、法務チームといったさまざまな部署で状況と今後のリスクなどを検討したうえで、「出演禁止リスト」なるものを作成するという。前述したパク・ユチョンも、MBCの「出演禁止リスト」にリストアップされたことが今年7月に報道されている。

この「出演禁止リスト」にその名が加わると解除されるまで、その局のドラマや番組には出演できない。2001年に児童性犯罪で懲役刑となったとある俳優の場合、18年間テレビ出演できなかったという例もあるほどなのだ。

沢尻エリカに関しても大河ドラマの降板・撮り直し、出演CMの中止・差し替え、それに伴う巨額の賠償金などすでに多くの代償が予想されるが、今後の芸能生活にも大きな痛手になることは間違いないだろう。残念なかぎりだ。

(文=慎 武宏)

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