映画『徐福』のタイトルに入っている徐福とは何か

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パク・ボゴムとコン・ユというトップ俳優同士が共演する映画『徐福』は撮影がすべて終わり、現在は編集作業に入っている。2020年上半期の公開が予定されている。

発言する度にコン・ユの人間性が如実に見えてくる!

なお、パク・ボゴムがクローン人間に扮し、コン・ユが国家機関のエージェントを演じる。

このクローン人間が「徐福」と呼ばれるのだが、これには由来がある。クローン人間は複製なので「不老不死」に該当する。そして、徐福もまた不老不死にまつわる人物なのだ。

時は、中国を史上初めて統一した秦の始皇帝の時代にさかのぼる。

始皇帝は、欲しいものをすべて手に入れ、人々の羨望を一身に集めていた。そんな彼にも、たった一つだけ自分の力ではどうもできないことがあった。それは老いを防いで長寿を全うすること。始皇帝は死を極端に恐れた。

藁にもすがる思いで始皇帝は、不老長寿の薬を探した者に莫大な褒美を取らすという触れを出した。すると、徐福という者が始皇帝の前に現れてこう言った。

「東海上に神仙たちが住むと言われる場所があり、そこに不老長寿の薬があります。童男童女をそれぞれ500人ずつ引き連れて行けば、かならずや不老長寿の薬を探すことができるでしょう」

始皇帝は大いに喜び、徐福の申し出を了承した。童男童女を500人ずつ連れて船出した徐福。彼が「神仙たちが住む場所」として向かったのが済州島(チェジュド)であった。

一行は済州島で必死になって不老長寿の薬を探した。しかし、ついに見つけることができなかった。

失意の徐福は、その後どうしたのか。東の日本をめざしたという話もある。よって、日本でも「徐福伝説」が残っている。

以上のように、徐福は不老不死を象徴する人物になっている。それによって、不滅のクローン人間を扱った映画のタイトルに起用されたのだ。

このクローン人間の徐福に扮するパク・ボゴムは、果たしてどんなふうに演じきるのか。とても興味深い。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

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