「第1世代」、「第2世代」を経て「第2.5世代」まで。
K-POP業界には、ガールズグループが数えきれないほど存在した時期があった。
2011年にデビューした「Dal★Shabet」も、そのひとつである。
少女時代の『Gee』を作曲したE-TRIBEがプロデュースし、“第2の少女時代”として注目されたDal★Shabetは、7年間11枚のアルバムを発表しながら7年間活動したあと、2017年の専属契約終了と共にグループ活動を終了した。
メンバーたちがそれぞれ違う道を歩む中、最も活躍が目立つのは、リーダーのセリである。
韓国芸能界の“タブー”をネットで暴露するK-POPアイドルたち…パトロンにギャラ、麻薬まで
「ソロ歌手として活動する」「女優に転向する」といった世間の予想を裏切った彼女は、自身のユーチューブチャンネル「セリデイ」を開設。隠れていた才能を発揮し始めた。
なぜユーチューブだったのか。
「所属事務所を退社してからは、消えてしまう人が多すぎる。市場の流れとトレンド、自分は何が上手いかに重きを置いて考えた。これ(ユーチューバー)なら上手く出来そうな確信があった」とセリは言う。
その的確な判断のおかげで、現在はユーチューブと芸能界を行き来する存在となった。
「ユーチューブの場合、誰かが手伝ってくれるわけではない。最近は動画のを企画・準備して、OST活動もして、テレビ番組のミーティングもあるのでほとんど休みがない。だからすごく良い」と、笑って見せる。
セリは、ユーチューブにトークや美容、Vlogなどを主にアップしている。中でも再生回数が最も高い動画は、「アイドルスター陸上選手権大会」での経験談を語った動画だ。
他にも芸能界のシステムや闇に対する率直な発言も、話題を集めている。自分の声を出しにくい女性アイドルから、一歩進んだ存在となったのだ。
「芸能界の話をするのが怖くなかったのか」と質問すると、「ガールズグループの仲間たちからこう言われる。私のユーチューブ動画が刺激的すぎるんじゃないかと心配したけど、正しい事ばかり言うからずっと見ちゃう、と。自分がまだ芸能活動を行っているから、心配してくれたのだ。今はみんな“上手くやってるね”、“トーク上手いね”と言ってくれるし、心配しないようだ」と答えた。
独り立ちで自分の道を開拓したセリは、後輩へのアドバイスを惜しまなかった。
「アイドル活動をしていると、望もうが望むまいが必ず活動を休止する時がくる。その時期によくうつ病が発症する。アイドル活動をして、1位を取ることももちろん重要だけど、その後も考えなければいけない。大衆が自分に何を望むのが悩み、自己啓発する必要がある。私にはこんな話をしてくれる人がいなかった。どうか偉そうな発言だと思わないでほしいのだけど…」
彼女は、これからもテレビとユーチューブを行き来するつもりという。
「30歳になった。自分だけもものを作り、得意なことに集中すべき時期だ。ユーチューブは自分を宣伝するための手段。未来への投資だと思って頑張っている。私は別に気難しい人ではないので、お姉さんのような親しい魅力を感じてほしい」
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