ユン・ウネは2015年に中国のバラエティ番組『女神のファッション2』で、韓国人デザイナーのデザインを盗作したと思われる衣装で1位となり、論争の中心に立たされた。その後、ユン・ウネはデザインについて沈黙を貫き、イベント会場で遅れて謝罪した。
昨年、韓国のバラエティ番組に出演し本格的に活動を再開したが、過去の論争がレッテルのようについてまわり、ドラマのキャスティング段階から否定的な意見がでているのが現状だ。ただし、ユン・ウネの場合はラブコメのジャンルで強みを見せてきたため、自身にぴったりの今回のドラマを通して世間の見る目を変えることができるか、期待と懸念が共存する。
復帰を成功させる前提条件は、作品を通して世間の見る目を変えることだ。実際の姿やプライベートがどうであれ、役者は演技で評価される。イ・ビョンホン、イ・ジヌク、パク・シフなど、過去に騒動を起こした俳優たちも、自分に合う作品を通して演技力で勝負し、現在も活発に活動している。
特にドラマの場合は高い波及力を持っており、良い作品と良いキャラクターに出会えば好感度を大幅に高めることができる。ただ、復帰作で世間の心を取り戻すことができなければ、いよいよ再起のチャンスを得ることは難しくなるだろう。
あるドラマ関係者は、こう言う。
「どのような復帰作品を選ぶかが重要だ。俳優の場合、自分の演技力と魅力を最大限に引き出せる作品とキャラクターに出会って初めて、人々に近づくことができる。いつかはカムバックしなければならない彼らなので、世間の人々の心を掴めるか否かは、最初にどのようなスタートを切るかにかかっている。
ただし、それぞれの状況によって世間の目も異なるため、克服しなければならない範囲も異なる」
一方で、ある企画会社の関係者は「カムバックに成功するのは不可能と思われる」と話す。
「世間の反感を買った後に登場すると、キャラクターや演技に集中しにくくなる。さらに、最近のコンテンツの多角化に伴って、既に一定のファンを持つ俳優とそうでない俳優の間には、序盤で話題性に差が生じる。それだけに、演技がうまいからといって解決することではない。
ただし、物議をかもした当時に、心から自分の過ちを反省したかどうかに焦点が合わせられることもある。いまの自分に合ったキャラクターを選ばなければならないが、キム・ヒョンジュンの場合、ファンタジー作品への挑戦には多少無理がある」