『イ・サン』に登場するソンヨンは誰をモデルにしているのか

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「時代劇の巨匠」と称されるイ・ビョンフン監督が演出した『イ・サン』。このドラマではイ・ソジンがとても素晴らしい演技を披露したが、その相手役になったのがハン・ジミンだった。

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彼女が演じたのがソンヨンという役だが、実在のモデルとなっているのはイ・サンこと正祖(チョンジョ)の側室だった。その側室について述べる前に、正祖の正室について述べておこう。

正室は孝懿(ヒョイ)王后である。

彼女は謙虚でとても温厚な性格だった。誰からも尊敬される人徳を備えていたのである。しかし、この孝懿王后は子供を産んでおらず、大妃(テビ/国王の母)になることはできなかった。

なお、正祖には正室の他に4人の側室がいた。

その1人が宜嬪(ウィビン)・成氏(ソンシ)である。彼女こそが、『イ・サン』でハン・ジミンが扮したソンヨンのモデルだ。

宜嬪・成氏の生没年は不明だ。

正祖との間で文孝(ムニョ)世子という名の王子をもうけたが、その文孝世子は5歳で亡くなってしまった。さらに、宜嬪・成氏は妊娠しているときに若くして亡くなったと伝えられている。

いわば、悲劇の側室なのだが、そんな女性をイ・ビョンフン監督は『イ・サン』でソンヨンとして甦らせた。その結果、宜嬪・成氏の存在が現代になってよく知られるようになった。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

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