「麻薬を勧められたことがあるか?」という質問に対して、セリは「ある」と答えた。
そして「とあるグループのメンバーが薬瓶を持ってきて、“これ飲むと気持ちよくなるけど飲む?”と言って、何気なく薬を渡した。周りに他の人もいたのに、大したことじゃなさそうに。ところが後日、その人の名前が麻薬疑惑の記事に出たからびっくりした」と、当時の状況を説明している。
ただ「あくまでも稀な出来事だ。決してすべての芸能人が麻薬を使用しているわけではない」とし、自分をはじめ誠実に芸能活動を行っている芸能人への応援を呼びかけた。
ちなみに多くのアイドル出身ユーチューバーが必ずといっていいほど語るのが、アイドル時代の“お金事情”だ。
日本でも活動していたガールズグループCRAYON POPのウェイは、他のユーチューバーとのコラボ動画でこう振り返っている。
「『Bar Bar Bar』でブレイクした後、はじめての精算(収入)が1300万ウォン(約130万円)だった。それが3カ月分だ。私たちは収入があるだけでも嬉しかった。アイドルの中には5年間1度も精算してもらえない人もいて、会社との契約が終わる頃には借金まみれになる。私たちは(そうはならなくて)本当に幸いだった」
前出のDal★Shabetセリも、「デビュー3年目になってはじめて精算してもらった。それ以前は収入がゼロだった」と打ち明けている。
さまざまなバラエティ番組にも出演しても、出演料はわずか5万ウォン(約5000円)ほど。金銭的に苦しい思いをしたことがうかがえる。
K-POPは今や世界からも高い関心を寄せられている。
そのきっかけとなったのが、YouTubeで配信されたミュージックビデオでもあったが、K-POP業界に身を置いたアイドルたちがYouTubeでダークな裏事情を赤裸々に語るのを見ると、なんとも皮肉じみていていたたまれない気持ちにもなる。
彼ら彼女らは今後、どこまで踏み込むか。興味深くもあるが、ちょっぴり恐ろしい。
(文=慎 武宏)