韓国の兵役には、スポーツや芸術の分野で特別な活躍をした人に兵役免除の特典を与える制度がある。その制度の改善策が2018年10月から検討されていたが、現行の制度が維持されることがほぼ内定したようだ。これによって、BTS(防弾少年団)の兵役免除は実現しないという見通しになった。
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それによって、2020年からBTSのメンバーが順次兵役に入ることが予想される。
その際、彼らは「同伴入隊」の制度を活用するのではないか、という計画が韓国のメディアで相次いで報道されている。
確かにグループとして、兵役による空白期間をなるべく最短にするうえでは効果がある計画だろう。
そもそも、「同伴入隊」とは何だろうか。
同伴入隊というのは、友人や親戚同士の2人が一緒に入隊して、同じ新兵訓練を受けた後も同じ部隊で最後まで軍務を行なう制度である。
いくら兵役が不可避とはいえ、入隊するのは誰もが不安である。そうした不安をやわらげて、軍務に集中できるようにする制度が同伴入隊であり、2003年から陸軍において実施されている。
どうすれば、親しい友人と同伴入隊できるだろうか。
まず、3カ月前に兵務庁に申請書を出して、審査を受ける必要がある。
兵務庁の審査に合格すれば、親しい人と一緒に入隊して、同じ施設で5週間の新兵訓練を受ける。
この場合の新兵訓練は、前線にある部隊の新兵教育隊で行なうことが多い。
新兵訓練は5週間で終わるが、その後にどの部隊に入るかは流動的だ。新兵訓練を受けた部隊で最後まで軍務を全うすることもあれば、別の師団に移るケースもある。しかし、2人一緒というのは変わらない。
何と言っても、同伴入隊となれば一番気心の知れた人と入隊して最後まで一緒に軍務をできるので、とても心強い。
仮にBTSがこの制度を活用しようとすると、メンバーは2人なので2人ずつ3組が同伴入隊で入隊することが可能、ということになる。
メンバーが同じ時期に入隊すれば、確かに、兵役による空白期間を最短にすることが可能だ。
それだけに、BTSにとっても同伴入隊は有効活用できる制度だと言える。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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