俳優イ・ソジン、芸歴20年目のベテランが貫く哲学とは【インタビュー①】

2018年10月27日 話題 #韓国映画 #写真
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俳優イ・ソジンが久々にスクリーンに戻ってくる。

新作映画『完璧な他人』(イ・ジェギュ監督)で愛に満ちたナイスミドルのジュンモ役として、特有の甘く飄々とした魅力を発揮する予定だ。

『今日の恋愛』以来となる3年ぶりの映画復帰について、「イ監督から出演オファーを聞いたとき、今作への自信を感じた。台本を読んでからはリメイクに対する心配もあったが、イ監督ならうまく作り上げるだろうと思った。キャストも同年代の俳優が集まったので上手くいく気がした」と語った。

出演の決め手になったというイ・ジェギュ監督との再会も、多くの注目を集めている。2人は2003年に放送されたドラマ『チェオクの剣』(MBC)でタッグを組んでいた。

彼は「2人とも余裕ができたようで、やりやすくなった。イ監督に対する信頼もさらに大きくなった」と、信頼を示す。

『完璧な他人』はイ・ソジン扮するジュンモを筆頭に、7人の登場人物が一晩の間“スマートフォンのロック解除ゲーム”を繰り広げるストーリーだ。

そうそうたる演技派俳優たちとの共演について、「お互い隙なく演じなければならなかったのだが、みんな熟練だった。1ヵ月間、毎日一緒に撮影をしていたから、仲良くならざるを得なかった。映画がヒットすれば更に記憶に残りそう。それぞれ多忙だが、久しぶりに会った時も常に会っているような感じがする」と感想を話すイ・ジソン。

共演者一人ひとりに対する絶賛も忘れない。

(写真提供=ロッテエンターテインメント)

「ユ・へジンさんは計算づくめだが瞬発力もいい。シーンとした雰囲気の中でも、ジョークを飛ばす才能があって好きだった。チョ・ジヌンの場合、自信に満ち溢れている。ヨム・ジョンアさんは芸歴が長いのにも関わらず、演技について絶えず悩んでいて、僕にもモニターをしてほしいと頼んでいた。それぞれ個性のある、本当にいい出演陣が集まった」

今回は「気楽に撮影に臨んだ」と満足感を露わにしながら、「映画の完成本を目にして、台本では感じられなかったことがこんなに多かったのかと驚いた。愛や感動、緊張感など、いろんな感情が盛り込まれていて良かった。現実にマッチした設定もいい。10年前だったら携帯を題材にしたこんな映画は考えられなかっただろう」と、映画の見どころを語った。

“スマートフォンのロック解除ゲーム”をテーマにする本作だが、実際にイ・ソジンならゲームに応じるのだろうか。

「当然しない」と笑みを浮かべた彼は、コミュニケーションアプリを利用しないという。

「利用する必要がないと強く思った。友人たちは僕にだけ携帯メールを送ることを面倒くさがるが、(アプリを利用すると)複雑な世の中に入るような気がしてためらっている。僕は、シンプルにいろいろ考えることなく暮らすのが好きだ」と、こだわりを見せた。

1999年にデビューし、いつしか芸歴20年目のベテランになったイ・ソジン。

俳優として守っていきたい価値について尋ねると「作品選びにはこだわりを持っているほうだが、結果に対する後悔はしない。過ぎ去ったことに執着しない。すべては僕の判断ミスで、それもまた愉快な出来事だったと思いたい」と、哲学を語ってくれた。

次回:俳優イ・ソジン、大先輩から学んだ“美中年の余裕”を語る【インタビュー②】

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