BTSの所属事務所Big Hitエンターテインメント(以下、Big Hit)は8月21日、「共同体とともに歩むBig Hitの会社説明会」を開催し、「ブランドIP」「世界観IP」を用いた新事業プランを説明した。
IPとは、知的財産権(Intellecual Property)意味する言葉。
BTSのブランドや世界観を、様々な媒体に拡大・提供する「トランスメディア」(メディア間の境界を超えて互いを結合・融合させる現象)を実現することが目標という。
Big Hitのパン・シヒョク代表は、「Big Hitが描くIP事業の中核は、アーティストによって生まれたブランドの価値を高めて強い影響力を確保し、それらを永続的なブランド事業に拡張すること」と説明した。
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すでにBig Hitは「ブランドIP」を活用した産業モデルを構築している。キャラクター産業として最も成功したと言える、BTSのキャラクター「BT21」がそれだ。また、玩具メーカーマテル社とコラボレーションした「BTS ファッションドール」や、ネットマーブル社から発売されたゲーム「BTS WORLD」などで、玩具やゲーム産業への拡張を試みた。
パン代表は「各カテゴリーを代表するメーカーとのコラボを通じて、IPベースの様々なMD(グッズ)を出し、ファンが全種類のライフスタイルを楽しめるようにする。消費財、コンテンツ、オフライン空間事業などいろいろと広げ、ファンに新たな経験のチャンスを与えるのがブランドIP産業のポイントだ」と説明した。
加えてBTSの世界観も、ストーリーテリングIPを通じてさらに強固となる見込みだ。BTSはK-POP業界で独自の世界観を構築し、成功した事例として挙げられる。
そのようなBTSの世界観は、『花様年華 THE NOTES』というタイトルで小説化され、韓国語・日本語・英語の3言語で発売された。BTSをモデルにしたウェブトゥーン(ウェブ漫画)は3000万PVを記録し、韓国ウェブトゥーン史上最高記録を更新している。
パン代表によると、2020年下半期の公開を目標に、韓国の有名ドラマ制作会社とBTSの世界観を描くドラマを準備中という。
また、ネットマーブル社と共にBTSのストーリーテリングIPを活用した新作ゲームのプロジェクトが進んでいると明らかにした。
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