韓国のSMエンターテインメント(以下、SM)が、10月に新ボーイズグループ「SuperM」を全世界に披露する。
SuperMは、SMに所属するSHINeeテミン、EXOカイとベクヒョン、NCTテヨンとマーク、WayVのルーカスとテンで結成した7人組の連合チーム。
ビートルズ、サム・スミスなどポップスターたちが所属する音楽レーベル「キャピトル・ミュージック・グループ」(Capitol Music Group、以下、CMG)のオファーによって結成され、SMのイ・スマン代表がプロデュースを務める。
K-POP史上最強かも!? SHINeeテミン、EXOカイ&ベクヒョンらで“新ボーイズグループ”結成
6月にアメリカで開催された「Capitol Congress 2019」に参加したイ・スマンは、「SuperMは東洋と西洋のシナジーを引き上げられるため、差別化された音楽を披露する。各メンバーたちの優れたダンス、ボーカル、ラップの実力で、別次元のパフォーマンスとファッション、ビジュアルといった、K-POPのコア・バリューをお見せする」と説明している。
すでに多数のグループを通じて認められたSMのプロデュース力と、CMGのネットワークおよびマーケティング力が結合してどんな相乗効果を生み出すか、関心が集まる。
SMはすでに“開放性”と“拡張性”を掲げたグループ「NCT」を通じて、他のK-POPグループと差別化を図った。NCTという大きな枠の中で「NCT127」「NCT DREAM」「NCT U」といった様々なグループが派生され、従来のアイドルグループとは違う方向性を提示している。
そんななか、SHINee、EXO、NCT127、WayVなど、それぞれのグループで検証されたメンバーたちが集まったSuperMは、本格的にグローバル市場に進出するためのK-POPアイドルの新たな可能性を期待させている。
海外マーケティングのノウハウを持つCMGとのコラボを通じて、従来のK-POPアーティストとは違うアメリカ進出のスタートラインを確保し、成功の可能性も高まった。
メンバーの兵役などで“完全体”としての活動が難しい状況にある各グループにとっても、新しいチャンスであり挑戦になり得る。
K-POP関係者は言う。
「海外活動が優先となると、海外での知名度や兵役から自由なメンバーを考慮したと思われる。今回の試みた成功すれば、本当に“アベンジャーズ”という感じになりそうだ。また、海外攻略の良い前例にもなる」
とある芸能事務所の関係者も、「新しい試みなので期待している。ないよりメンバーたちの組み合わせが良い。K-POPグループが人気な理由の一つに、メンバー同士のケミストリーのあると聞いたが、この新しいグループをK-POPファンがどう受け止めるかが気になる」と、話した。
ただ、SuperMの成功が保証されたわけではない。各自のグループで人気を集めたメンバーたちだが、この新しい組み合わせに反対するファンも少なくない。
SHINee、EXO、NCTがSMという大きなタウンの中にあるため、各グループとメンバーのファンがどう受け入れるのかが成功の鍵として挙げられている。
前出のK-POP関係者は、「アイドルファンは自分が支持するメンバーを応援するが、ファンの団結力が弱まる確率が高い」と予想しながら、「あくまでも海外を攻略しようとする趣旨かもしれないが、韓国のファンがどう受け入れるか、そして同じSMとして重複するファンが多いので本当に効果があるかは疑問だ。もし失敗した場合、SMとしては大きな負担になり得る」と語った。
他の芸能関係者は、「メンバー同士がコラボして音源を発表する従来のSM STAIONなら良いプロジェクトだと思うが、これが一つのグループになるというところに拒否感を示すファンがいるようだ。良い音楽とコンセプトでうまく活動すれば、成功するのではないか」と展望した。
前へ
次へ