「バレなければ大丈夫」ドラマを“お蔵入り”に追い込む韓流スターの無責任さ

2019年07月31日 テレビ #韓流ドラマ
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ドラマ出演俳優たちの“異常行動”が相次いでいる。

罪を犯すことで、自分が出演している、あるいは出演していた作品自体を「お蔵入り」に追い込む事態が増えているのだ。

ミュージカル俳優カン・ソンウクが強姦致傷の疑いで懲役5年を宣告され、法廷拘束された事件について、テレビ関係者たちは驚愕を禁じえない。

カン・ソンウクは2017年に放送された『ハートシグナル』(チャンネルA)に出演して顔を知られることになったが、彼が罪を犯した時期が『ハートシグナル』の放送時期と一致していたからだ。

カン・ソンウクは2017年8月、大学の同期と一緒に釜山(プサン)の居酒屋で従業員2人と酒を飲み、大学同期の自宅に移動して性的暴行したとされる。

【写真】「性的暴行疑惑」が浮上した“韓国スター”一覧

看過できないのは、彼が罪を犯した後である昨年もドラマ『一緒に暮らそう』(KBS2、原題)に出演したということだ。

あるテレビ関係者は「罪を犯した後もバラエティやドラマ出演を強行したカン・ソンウクと所属事務所の態度はあまりに無責任だ。“バレなければ大丈夫”という安易な考えがなければ不可能な行動」と批判した。

(写真提供=bnt)カン・ソンウク

そのような無責任な行動を見せたのは、カン・ソンウクだけではない。

女優ハン・ジソンは昨年9月、ソウル江南(カンナム)の映画館前でタクシー運転手のイさんを暴行した。警察地区隊に連行された後には警察官の頬を打ち、蹴るなどの暴動まで起したと伝えられた。

しかしハン・ジソンは暴行事件を起こした後も、芸能活動を続けた。自粛することもなく、事件から1カ月後にはソーシャルコマースのモデルに抜擢され、ドラマ『初対面で愛します』(SBS)にキャスティングされた。自粛も謝罪もなかった。

そして『初対面で愛します』の放送途中、ハン・ジソンに対して降板の声が殺到し、最終的にSBS側は彼女を降板させている。

(写真提供=J,WIDE-COMPANY)ハン・ジソン

去る2~4月に放送されたドラマ『悲しいとき愛する』(MBC)は、女優パク・ハンビョルの出産後2年ぶりの復帰作として話題を集めた。しかしパク・ハンビョルの夫がスキャンダルを起したことで、彼女にも降板議論が巻き起こった。

パク・ハンビョルはドラマを降板しなかった。しかし夫のスキャンダルが深刻化し、妻であるパク・ハンビョルも関与したのではないかという疑惑が浮上すると、視聴者はドラマから離れた。その被害は制作陣や他の出演俳優たちが受けることになっている。

ある制作会社関係者は「正直なところ制作会社の立場としては、システム的にこのような“リスク”を事前に見つけて防ぐ方法がほとんどない。俳優の犯罪歴などを事前にチェックしてキャストを決めるという行為は、結婚する前に相手の健康診断書を強制的に要求するようなもので、私たちの情緒に合わない部分がある」と悩みを吐露した。

同関係者は「出演契約書の条項が変更されるしかない。問題が起きたときの違約金や法的措置の規定を強化するのが現実的に最良の方法だろう」と述べた。

別の関係者は、「最近このようなことが以前より特別多くなったとは思わない。もはや“バレなければ大丈夫”ということができなくなった時代と見るほうが正しい。以前は世間が芸能人の過ちをすぐに忘れた。しかし最近はそうではない。過ちを隠し通せたり、見逃されたりすることがほとんどない。芸能人の誤った行動は簡単に許されず、名札のように付きまとう」と述べた。

この関係者は、「すでに放送終了したドラマであっても出演俳優が問題を起こせば、収益に多大な悪影響が生じる。広告費、出演料のほか、再放送などの付加収益が重要な時代だ。俳優たちの無責任な行動は制作会社やスタッフ、他の出演俳優たちに悪影響を及ぼすしかない」と述べた。

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