少女時代ユナが、本名の「イム・ユナ」で映画初主演を務めた。
7月31日に韓国で公開された映画『EXIT』(原題)で、ユナは華やかなアイドルとしての姿とは一変、責任感が強く行動的なウィジュ役を演じている。
緊急事態の中で絡まった髪で大声を出すユナの姿は、「こんな一面があったか」と思わせるほど新鮮だ。コミカルな場面においても、全く浮く感じはなく、見事に溶け込んでいる。
“こんな姿は初めて” 少女時代ユナの初主演映画『EXIT』ポスター解禁!
『EXIT』の公開を控えた某日、映画公開に対する感想と撮影の裏話、そして少女時代についてユナに話を聞いた。
映画初主演の感想はどうか?
「主演だから大きなプレッシャーを感じるとかはしなかった。どんな役割を任されようと、いつも上手く混じり合いという気持ちで臨が、今回はそれが上手くできたと言ってもらえて良かったと思う」
今回はアクションシーンもあって、かなり体力が必要だったと思うが。
「台本を読んでから、はたして自分が耐えられるだろうかと心配になり、運動をしようと思った。ジムに通って、クライミングで全身を鍛えた。だから少しでも良く走ったり、登ったりできたのではないだろうか」
最も思い出に残るシーンは?
「一応、走るシーンは辛かった(笑)。撮影スケジュールを上手く組んでもらっても、少し筋肉痛が残るほど。すぐに力が尽きる感じがして悔しかった。また、映画の中でクライミングにまつわる大事な話がある。クライミングは何カ月も練習したが、いざ撮影に入ると気付きがあったり、怖くなったりした」
映画の中では絡まった髪に、黒塗りした顔まで披露している。そんな姿を見せることに心配はなかったか。
「むしろ私のほうから『もっとやるべきじゃないですか』と申し出た。キャラクターが置かれた状況では、そうしたほうが正しいし、それがかわいく思えたので。どう映るかなどは気にしていない。撮影が進むにつれ、絡まった髪が楽だと気づいた」
ゴミ袋を服として着たりもしているが、その感想が気になる。
「ゴミ袋を着たのは初めてだった。周囲で見られる道具を防災グッズとして使用したのだが、ゴミ袋は風通しが悪くて暑く、撮影の時は汗がにじんだ。冬は保温効果があるようだったが、風が入ると余計に寒くなったりした」
今回演じたウィジュというキャラクターにどんな魅力を感じたのか。
「いわゆる“ガールクラッシュ”な面がある。自分より人を配慮したり、勇敢なところが魅力だ。そういう部分を通じて共感してもらえるように演じるのが重要だと思った」
ウィジュとユナの似ている部分は?
「共演したチョ・ジョンソクさん曰く、責任感が強く、サバサバしたところが似ているという。ただ、ウィジュは私よりもっと勇敢で、行動力があって、判断力も高い。(同じ状況だったら)私はそこまで出来なかったはず。見習いたいところが多い」
チョ・ジョンソクとの共演はどうだったか?
「最高だった。最高のパートナーだったというのは、嘘ではない。撮影現場では一緒に息を合わせるのが重要だが、そういう部分で上手く引っ張ってくれた。ジョンソクさんによって、自分のキャラクターが魅力的に表現された部分も多い。撮影現場ではずっと励ましてくれたし、笑わせてもらった。すごく頼りになる存在だった」
映画初主演を経験した。これからやりたいことも多いと思うが。
「今は歌手としての過ごした時間と経験が、俳優よりも長い。これから俳優としてお見せしたい姿も多いが、映画界ではまだまだ新人だ。『コンフィデンシャル/共助』の時から、自分に似合う作品に恵まれているようだ。これからも映画やドラマ、キャラクターやジャンルなどを制限せず、機会さえあれば良いキャラクター、新しいジャンルに挑戦していきたい」
(つづく)
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