全国各地で梅雨明けが発表になり、いよいよ本格的な夏の到来を感じる今日この頃だ。夏の風物詩と言えばいろいろあるが、流行音楽の最先端を追いかける若者たちにとって“夏の風物詩”と言えば「野外フェス」ではないだろうか。
毎年夏になると全国各地でさまざまな野外音楽フェスティバルが開催されるが、中でも特に大規模な「FUJI ROCK FESTIVAL」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」「SUMMER SONIC」は音楽ファンの間で“4大夏フェス”とされるほど大きな盛り上がりを見せている。
例えば“サマソニ”の愛称で知られる「SUMMER SONIC」の場合、東日本と西日本の2会場で同時期に3日間開催され、1会場あたりの1日の観客動員数が約5~6万人になるほどなのだが、今年の「SUMMER SONIC 2019」のステージに立つアーティストの中に、意外な名前があって驚いた。
赤頬思春期(BOL4)。字面にするとコミックバンドのようであるが、実はK-POP女性デュオである。韓国では「ポルパルガン(頬が赤い)サチュンギ(思春期)」の名で2016年にデビュー。音源配信サイトで高い評価が続くことから“音源女王”の異名を持つほど人気のアーティストだ。
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しかも、彼女たちが得意とするのは“ネオ・シティポップ”である。
日本でも昨今、6人組ロックバンドSuchmos(サチモス)の曲『STAY TUNE』『808』がHondaヴェゼルのCMソングに採用されるなど、“ネオ・シティポップ”がジワジワと盛り上がっているが、赤頬思春期もネット上では「今聴くべきアジアのシティポップ」、「話題のシティ・ポップアーティスト」などと評価されている。
今年5月には『Billboard JAPAN』も彼女たちを「韓国版シティポップの大本命」と推し、6月には日本デビュー。その勢いに乗って今年の「SUMMER SONIC 2019」のステージにも立つことになった。
それにしても、なぜ今、韓国で“シティポップ”なのだろうか。