「特に秘訣はない。ただ個人的に演技が上手くなりたかった。たくさん学び、たくさん知りたいと思っている。たまにはそれがストレスにもなるけど、やり甲斐のほうが大きい。それが僕の原動力になっているし、周囲もそんなところをよく思ってくださっているようだ」
ただ、「初めて映画に出演するまで9年かかった」という彼は、「自分を苦しめてきたおかげで、映画に出演できたと思う。歌うのも演技するのも好きだが、好きなことに対する気持ちは今も変わっていない。以前は少し優柔不断なほうだったが、今は主観と信念が持てるようになった。これまで過ごした年月に後悔はない」と語った。
入隊前の最後の作品になる映画『陪審員たち』には大きな愛情を表す。
「キャラクターたちが現実的で、シナリオも良く、心を打つメッセージが好きで出演を決めた。自分が生きていることを実感できた撮影現場だった。自分が誰なのか、自分の大切さを感じられた。心が和むし希望が持てる映画なので、観客にもそれを感じてほしい」と言いながら、「これからはもっと自由な表現ができる俳優になりたいと決意する作品となった」と、意味を述べた。(つづく)