3年前に同じような容疑で捜査を受けたときに嘘をついたこと、当時の記者会見に先立って知人と交わした通話で「申し訳なさそうなふりをしてくるわ」などと語ったこと、アメリカで携帯電話を捨てて新たに購入し、証拠隠滅をはかりながら「(警察に)携帯をそのまま提出し、素直にすべてを申し上げた」と嘘をついたこと。
これまでチョン・ジュニョンが見せてきた“偽りの姿”は、非難と疑いの矢になって戻ってきた。確実な証拠が相次いで出てきたことで、ようやく観念したチョン・ジュニョンはすべての容疑を認めたが、すでに世論は彼に背を向けて久しい。
【関連】「女性と寝ることに狂った人間」…チョン・ジュニョンの“素顔”を共演者が暴露
韓国では芸能人を「公人」と呼んだりする。芸能人の言葉と行動は、国民に大きな影響を与えるからだ。最近、相次いで起きている芸能人の奇行と犯罪は、芸能人という職業を担う公人としての責任感の不足によって生じているといってもいいだろう。
チョン・ジュニョンの次の公判準備は、5週間後の6月14日に開かれる。
大衆が本当に望んでいるのは、頭を下げて、髪を切って、遅まきながら謝罪をする「歌手チョン・ジュニョン」ではない。正しく責任感を持って生きる「人間チョン・ジュニョン」だ。
容疑を認める前に、公人としての責任感を持って、自らが犯した過ちを心から悔いることを願う。