性交渉の動画などを不法撮影し、流布した疑いで起訴された歌手チョン・ジュニョンの最初の公判準備が5月10日、ソウル地裁で開かれた。いわゆる“V.Iスキャンダル”に関わり、性犯罪・癒着不正で起訴された人物としては、最初の裁判だ。
5月10日午前11時、ソウル中央地方裁判所の刑事合意29部（部長判事カン・ソンス）は性暴行犯罪の処罰などに関する特例法違反の疑いで拘束起訴されたチョン・ジュニョンの1次公判準備を進行した。
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公判準備とは、正式な裁判を控えて被告人側の立場を聞くなどし、今後の審理を円滑に行うための手順をいう。公判準備は被告人に出頭義務はないが、チョン・ジュニョンは大方の予想を覆して裁判所に現れた。
この間、長髪だったチョン・ジュニョンは、短く髪を切って頭をたれたまま、法廷に入った。本格的な開始に先立って、名前や生年月日、住所などについて尋ねられ、それぞれに答えた。また「職業は何ですか？」という問いには、「歌手」と答えた。チョン・ジュニョンの弁護人側は「今回の事件に対する国民参与裁判を望まない」と付け加えた。
チョン・ジュニョンとともに拘束されたクラブ「バーニングサン」従業員のキム氏の裁判も、同日行われた。キム氏もチョン・ジュニョンなどが参加したトークルームで、違法動画を共有した疑いを受けている。
チョン・ジュニョンは元BIGBANGのV.Iなどが参加したトークルームに、違法撮影した性交渉動画を流布した疑いで3月に拘束された。彼は2015～2016年、トークルームで女性との性関係について言及し、盗撮した動画を転送するなど、動画や写真を知人と共有したとされる。
警察は関連トークルームに参加した人数が16人に達し、チョン・ジュニョンが計11回にわたって不法撮影物を流布したことを確認した。
この日の裁判でチョン・ジュニョン側の弁護人は、「公訴事実をすべて認める」と述べ、検察が提出した証拠に対しても同意した。ただ「警察の調査は最終段階で、日数もそれほどかからないようなので、併合して進めてもらいたい」と、5月9日に拘束されたチェ・ジョンフン事件との併合を要請した。
続いて「不法撮影被害者が2人と特定されているが、彼女たちに国選弁護人を選任してほしい」とし、「これを通じて被害者との和解のために努力する」と裁判所に検討を要請した。
次の公判準備は6月14日、午前11時に開かれる。
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