『春の夜』は、ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(JTBC)を手掛けたアン・パンソク監督とキム・ウン脚本家による新作だ。
叙情的な映像美でメロドラマならではの感性を生かす演出力を持ったアン・パンソク監督と、淡々とした手書き文字で登場人物たちの感情を繊細に取り扱うキム・ウン脚本家が新作の製作を実現したことは、視聴者にとって喜ばしいニュースとなった。
昨年2人が巻き起こしたメロドラマブームは、次回作に対する期待感を一層高めた状況であった。
それだけに、平凡な日常を特別な視点で眺める2人の感性が込められた『春の夜』は、新たな名作の誕生を期待させる。
前述の通り、主人公に選ばれたのがハン・ジミンとチョン・ヘインであることも、視聴者が関心を寄せる要因だ。突出したビジュアルと高い演技力を持ち、役者としての信頼も絶大な2人が“正統派ラブストーリー”をどのように描くのか、早くも期待が高まっていることは言うまでもない。
劇中でハン・ジミンは図書館司書イ・ジョンイン、チョン・ヘインは薬剤師ユ・ジホを演じる。恋の胸騒ぎはもちろん、長年付き合った恋人ならではの日常の倦怠感、現実と実際の感情の間で起こる葛藤を表現し、一段と繊細な心理描写と異なる2人の感性をもって視聴者の共感を誘う予定だ。
『春の夜』は、“2人の男女の運命的な出会い”や“劇的な展開”とは程遠い、現実的な愛を描いた物語だ。