芸能人と、彼らを抱える所属事務所が再び“オオカミ少年”になった。
自身の無実を訴え、緊急記者会見まで要望したパク・ユチョンに麻薬陽性反応が出た。
数多くの疑惑が浮上したにも関わらず彼を支持してきたファンは頭を抱え、記者会見に同意して動向を見守ってきた所属事務所C-JeSエンターテインメントは結局、専属契約の解約を決定した。
国立科学捜査研究院の検査に対する自信か、あるいは自身に有利な世論を集めるためか。さまざまな理由で記者会見を開いたとされるなか、パク・ユチョンは今や“対国民詐欺劇”の主人公となった。
「決して麻薬をやっていない」という彼の言葉は、今やブーメランとなって“芸能人パク・ユチョン”だけでなく“人間パク・ユチョン”まで傷つけることとなった。そうしたなかで、所属事務所に対する責任論も再び持ち上がっている。
C-JeSエンターテインメントは本当に当該の事実を知らなかったのか、または違うと信じたかったのか、それともともに世間を欺こうとしたのか、正確にはわからない。
ただ、C-JeSエンターテインメントはユチョンに対して“麻薬陽性反応”が出るや否や「供述を信じていたが、結果的に心苦しい思いをすることになった」とし、ユチョンとの信頼関係回復に望みがないと判断して専属契約解約を決定した。同事務所はさらに、「パク・ユチョンは記者会見で述べた通り芸能界を引退し、すべての日程を取り消す。裁判所の決定に従う」と付け加えている。
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今回C-JeSエンターテインメントがとった行動は、他の芸能プロダクションと同じだった。はじめは所属アーティストを信じる姿勢を見せるが、事実が発覚した途端に専属契約の解約を世間に通達し、「事態の深刻性と責任を痛感して二度とこのようなことがないよう管理を徹底する」というお決まりの言葉で再発防止を約束する。
元BIGBANGのV.I、歌手チョン・ジュニョンの場合も同様だった。特に、元FTISLANDのチェ・ジョンフン、CNBLUEのイ・ジョンヒョンが所属するFNCエンターテインメントの行動には世間が疑惑の目を向けた。事件が発覚した当時、FNCエンターテインメント側は1日、それどころかわずか数時間で“所属アーティストを信用する”という立場を変更し、議論を巻き起こした。