韓国国際交流振興院(キム・ヨンラク院長)が昨年末、全世界16ヵ国の韓流コンテンツ経験者7500人を対象にオンライン・アンケート調査した『2019海外韓流の実態調査』で、韓流ファンたちが韓国と聞いて思い浮かぶ連想イメージとしてK-POP(17.3%)をもっとも多くあげており、韓国料理(9.9%)、IT産業(6.9%)、ドラマ(6.8%)、美容(5.6%)が順に後を継いだ。
特に韓国文化コンテンツに対する好感度は、ドラマ(74.7%)、韓国料理(72.7%)、芸能(72.2%)、映画(70.9%)の順で非常に高かった。
「あなたの国でもっとも人気のある韓国製品・サービス・コンテンツは?」という設問に対しても、K-POPが43.3%でもっとも高かったが、前年度より人気が3.8%減少している。
2位は前年度と同様に「韓国の食べ物」(37.2%)、3位は「ドラマ」(36.0%)で、その後に続いたのが「美容製品(化粧品)」(35.9%)、「IT製品/ブランド」(32.3%)の順だった。
昨年4位だった「韓流スター」は10%も下落し、5位圏外に押し出されている。K-POPスターや韓流スターの人気が前年比で横ばいになっていることが分かる。
韓国の文化コンテンツに接する経路が、既存のテレビからオンライン・モバイルプラットフォームに転換されたことで、放送、映画、アニメーションなど韓国の動画コンテンツの主な視聴手段はOTT(オンライン動画サービス)となっている。
韓国の動画コンテンツ視聴の主なOTTフラットフォームとは、ユーチューブ、ネットフリックス、アマゾンプライムビデオなどだった。音楽の場合も、オンライン・モバイルプラットフォームの利用の比重が83.6%と集計されている。
韓流ファンたちが韓流を否定的に認識する最も大きな原因は、「過度に商業的」という回答が27.4%でもっとも高く、「画一的で飽きた」(21.8%)、「過剰に刺激的・扇情的」(14.4%)、「自国のコンテンツ産業の保護も必要」(9.4%)、「韓流スター・有名人の不適切な言動」(7.7%)といったものが挙げられている。
「過度に商業的」という韓流ファンの認識のように、タイでは最近、韓流イベントがキャンセルや延期され、関連チケット価格が過度に高いという指摘も出ている。