K-POP業界が「4強体制」へ。YGは競争から脱落か

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CJ ENMは放送とコンサート、アルバム流通など、自社の事業領域を通じてアーティストの発掘と活動を支援し、グローバル音楽市場進出を狙っている。

何よりもCJ ENMは、傘下ケーブル局「Mnet」で放送される様々なオーディション番組を通じてアーティストを発掘し、K-POP界をリードしている。

看板番組『プロデュース』シリーズから誕生したI.O.Iをはじめ、Wanna One、IZ*ONEなどがK-POP界に大きな影響を与えており、どの芸能事務所よりも強力な力を持つようになった。

IZ*ONE

アーティスト育成だけでなく、すでに備えているレコード制作・流通システムと『MAMA』(Mnet Asian Music Awards)や『KCON』などのイベントが相乗効果をもたらしており、今後もますます影響力を広げる見込みだ。

Big Hit、K-POPの大手へ

いわゆる中小企業だったBig Hitは、BTSの成功に伴い名実ともに韓国を代表するエンターテインメントに成長した。

BTS

昨年の売上は2142億ウォン(約214億円)、営業利益は641億ウォン(約64億円)、当期純利益は502億ウォン(約50億円)を記録している。

これは、前年度に比べ売上132%、営業利益97%、当期純利益105%増の数字で他の事務所に比べても高い利益率だ。

Big Hitは現在、上場予定企業として最も注目を集めている。昨年の実績もとに上場すれば、企業価値が1兆ウォンから2兆ウォンを越えるとの見込みで、SM、JYP、YGを抑えて最高の時価総額を誇る可能性もある。

もちろん、Big Hitも芸能事務所ならではのリスクは背負っている。アーティストとの再契約、入隊などがそれだ。

ただ、昨年にBTSとの再契約を結び、メンバーらの入隊に備えて後輩グループTXT(TOMORROW X TOGETHER)をデビューさせるなど、リスクを最小限に抑えようとする準備している模様だ。

K-POP関係者も「Big HitはTXTの成功的なデビューでBTSの入隊などに備える対策を用意したと思われる。それに、来年CJ ENMと合同制作するグループもデビューする予定なので、期待感が高まっている」と分析している。

このように変わりつつあるK-POP業界。今後の動向から目が離せない。

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