学生時代のいじめや校内暴力が韓国社会でイシューとなっているなか、歌手IU（アイユー）が学校暴力の被害者だったという動画が最注目されている。
話題になっている動画は、2020年5月にYouTubeチャンネル「IU TV」を通じて公開されたもの。『eight』ミュージックビデオのビハインド映像だ。
そこでIUは建物の屋上に行くのだが、スタッフが「若い頃は屋上に上がったりしましたか」と聞くと、彼女は苦い表情を浮かべながら「何度か連行されたことがある。お金もなかったのに」と答えた。
続いてIUは「小学校のとき、中学生からお金をむしり取られた。自転車に乗って友達と遊んでいたら、制服を着た中学生が来て、自転車の車輪で脅迫しながらお金を出せと言われた」と振り返った。
そして「小学生だったのでお金もなかったのに、自転車を奪いつつ、“おい、お金はどれだけあるか”と脅迫してきた。それでお金を取られた」と説明し、「学校暴力は絶対にやってはいけない」と強調した。
先立ってIUは、学校暴力根絶・予防の広報大使として活動したことがある。
学校暴力の根絶のための書籍『ミアネ…』の出版記念会に出席し、「多くの人が学校暴力の実態について関心を持ってほしい」と訴えた。また「広報大使になった後も、心苦しいニュースがたくさん聞こえてくる。今後は積極的に私を使ってくれればいい」と話し、その心意気に多くの称賛が送られた。
◇IU プロフィール
1993年5月16日生まれ。韓国・ソウル出身。2008年にソロ歌手としてデビューした。芸名のIU（アイユー）は“I”と“YOU”の合成語で「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められている。女性ソロ歌手としてトップに君臨しつつ、女優業も並行。2011年のドラマ『ドリームハイ』で連ドラ初出演＆初主演を果たし、『麗＜レイ＞～花萌ゆる8人の皇子たち～』『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』『ホテルデルーナ～月明かりの恋人～』などで主演を務めた。女優業は本名の「イ・ジウン」で行う。
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