2月17日、韓国JTBCの10周年特別ドラマ『シーシュポス:The Myth』(日本Netflixで配信予定)の制作発表会が行われた。
同作は、正体を隠して生きている存在を明らかにしようとする天才工学者ハン・テスルと、彼のために遠くて険しい道を遡ってきた“救援者”カン・ソヘの旅程を描いたファンタジー・ミステリードラマ。
『青い海の伝説』『ドクター異邦人』『主君の太陽』などで興行不敗神話を続けているチン・ヒョク監督と、イ・ジェイン、チョン・チャンホの夫婦作家が意気投合した作品だ。
この日、チン・ヒョク監督は「滅亡させようとする人々と、止めようとする人々の話だ」とし、「ファンタジーのように見えるが、4年前に核危機説があった時から書き始めたので、実際に基づいた話だ。危機に見舞われたとき、我々はどのように行動するのか?という考えから始まった」と説明した。
主演を務めるのは、“演技天才”チョ・スンウと、パク・シネ。2人はそれぞれ世界を救うために奮闘する天才工学者と戦士に扮する。
これまでの出演作で圧倒的な演技を見せてきたチョ・スンウは、『シーシュポス』がファンタジーに初挑戦だ。
出演を決めた理由について「最初、台本を夢中で楽しく読んだ。未来と現在が共存する世の中があるという設定も興味深かった。2035年に廃墟と化してしまった韓国の姿がどのように具現されるか興味があった。キャラクターが持つ憐憫も魅力的に感じられた」と説明した。
パク・シネは、このドラマを通じてイメージチェンジを図る。自らアクション演技をこなしたという彼女は、「クランクイン1カ月前からアクションチームとの練習を通じて基本を身につけようとした」とコメントした。
チョ・スンウとの共演について聞かれると、「撮影していると、プレッシャーを感じるシーンもあるし、急に込み上げる時もあるが、そういう瞬間にはいつも先輩がいる」と、尊敬を表した。
それを聞いたチョ・スンウも「現場で大将はパク・シネだった。彼女は体がすりむけて怪我をしても先にスタッフの心配をする。役者である以前に人として素晴らしい」と、称賛を惜しまなかった。
チン監督は「背水の陣を張ってキャスティングの結果を待っていた」と言いながらチョ・スンウ、パク・シネに対する満足感を示した。
「自分の役で視聴者を引っ張っていける俳優は多くない。チョ・スンウとパク・シネのどちらか1人でもダメなら、制作をあきらめようとした。僕のすべての人脈を使って彼らを説得した」
JTBCの10周年を記念する特別な作品だけに、華やかなアクションと勇壮なスケールを予告している。ビジュアルと時空を行き来する充実した構成とストーリーでジャンル物の新しいパラダイムを提示する見込みだ。
チン監督は「チョ・スンウのミュージカルを見るように、パク・シネの映画を見るように(僕が)監督ではなく、観客になったようだった。コロナ禍で大変な時期だが、運命に立ち向かって希望を与えられるドラマになってほしい」という願いを込めた。
『シーシュポス:The Myth』は、韓国JTBCにて2月17日21時から放送開始予定。日本ではNetflixにてほぼ同時配信予定。
前へ
次へ