ヒョンビンやコン・ユなどの作品公開が楽しみだが…“トップスターに偏重”のジレンマも?

2021年02月15日 話題
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2月12日の旧正月を終え、韓国トップスターたちのニュースがファンを盛り上げている。特にソン・ジュンギ、コン・ユ、チョン・ジヒョン、そしてヒョンビンなど、相次いで作品を公開するスターが列をなしており、目を引く。

【写真】『愛の不時着』ヒョンビン、筋トレ中もイケメン崩さず

新型コロナが韓国国内に多大な影響を与えてから1年となったなかで、低迷している映画界を活発にするトップスターたちのニュースは、うれしいものとして聞こえてくる。

まず、ソン・ジュンギとキム・テリが主演した映画『スペース・スウィーパーズ』(チョ・ソンヒ監督)がNetflixで熱い関心を受け、上々のスタートを切った。

ソン・ジュンギは、すぐに韓国tvNの新ドラマ『ヴィンチェンツォ』を控えており、映画の成功に続き、ドラマによるさらなる急上昇を期待させる。来る2月20日から放送が始まる『ヴィンチェンツォ』でソン・ジュンギは、組織から裏切られたイタリアのマフィア弁護士ヴィンチェンツォに扮し、ダークヒーローとなる予定。ソン・ジュンギの変身が注目される。

トップスターの期待作続々

上段左からソン・ジュンギ、コン・ユ、下段左からチョン・ジヒョン、ヒョンビン

俳優コン・ユとパク・ポゴムは、新型コロナの影響で公開を先送りされている映画『徐福』(原題、イ・ヨンジュ監督)をはじめ、『ワンダーランド』(原題、キム・テヨン監督)で映画ファンを訪ねる。

『徐福』は人類初のクローン人間をテーマとしており、『ワンダーランド』はこの世を去った恋人や家族とビデオ通話で会うという物語で、両作品ともSF物という点で興味を引く。

『愛の不時着』で日本でも大人気となったヒョンビンは最近、映画『共助2:インターナショナル』(原題、イ・ソクフン監督)で、2月中にクランクインするというニュースを発表した。

俳優ユ・ヘジンや少女時代ユナなど、前作のメンバーが再集結することはもちろん、新たにチン・ソンギュ、ダニエル・ヘニーなども出演することで関心を集めている。ヒョンビンが昨年、撮影を終えた映画『交渉』(原題、イム・スンレ監督)も今年の封切りを期待されているところだ。

『星から来たあなた』で知られる女優チョン・ジヒョンは、tvNのドラマ『智異山』とNetflixオリジナル『キングダム:アシン伝』(原題)でお茶の間のファンに会う。両作品とも撮影が進行されている最中だが、『智異山』は下半期に放送されると予想されている。また両作品ともキム・ウニ作家が台本を執筆しており、『キングダム』シーズン2の特別出演で始まった2人の縁が相乗効果として作用する見通しだ。

新たなスターが生まれないジレンマ

トップスターたちの作品ラッシュは、ファンはもちろん、業界関係者にも“コロナブルー”を吹き飛ばす活力になると考えられる。しかし一部からは、懸念の声もある。

とある芸能関係者は、「以前もそうだったが、新型コロナによってトップスターへの偏りがさらに激しくなったようだ。新しいスターが誕生するよりも、従来のトップスターだけがより活発に仕事をするようになった。音楽業界はそれでもトロット(韓国の演歌)が復活し、オーディション番組もあって新しいスターが出てきているが、映画界ではまったくそういった現象がない」と分析した。

実際、多くの映画が2020年に新型コロナの影響で制作が中断されたが、そんななかでもトップスターが軸となった作品は海外撮影を強行して公開を控えている。そうできる作品とできない作品で、状況が克明に分かれている。

ドラマ関係者も「OTT(インターネットを介した動画配信、Netflixなど)の出現と新型コロナの衝撃でメディア環境が急変し、映画をメインにしていたスターたちまでテレビドラマに出演するなど、以前と違った歩みを見せている。ただでさえドラマ制作本数が減っただけに、主演競争がますます激しくなり、結果的にトップスターだけの争いが繰り広げられている」と残念がった。

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