本当に不思議な現象だ。日本は韓国関連のニュースでは否定的なコメントが目立つが、K-POPに対しては熱烈なファンのように見える。
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去る1月31日(現地時間)、アメリカで行われたジュリアンズ・オークションには、BTSが着用したミュージックビデオの衣装が出品され、話題を集めた。
BTSを名実ともに世界のトップに押し上げた人気曲『Dynamite』のミュージックビデオでメンバーたちが着たパステルトーンのシャツ、ズボン、帽子、シューズなどがオークションに出てきた。
『Dynamite』は2020年8月に発売されたBTS初の英語のシングルで、韓国アーティストで初めて米ビルボード「HOT100」チャート1位に上がり、米ビルボードのシングルトップ10に13週連続で上がるほど人気を博した。
同曲のミュージックビデオは、24時間で最も再生されたYouTubeのMVとしてギネスブックに登録され、累計再生回数は2月3日現在、8億2483万回を突破している。
まさにBTSは世界中で愛されているといえるが、いざオークションが始まると、その衣装を落札した主人公は2人の日本人だった。
オークションの結果、メンバーたちの衣装は予想価格より8倍以上も高い計16万2500ドル(約1700万円)で落札された。落札者は、ファッション通販「ZOZO」創業者として知られる前澤友作と、有名ユーチューバーのヒカキン(HIKAKIN)だった。
その事実が知られると、最初に驚いたのは他でもなく日本の人々だった。当然、アメリカや中国が落札すると思われていたからだ。
ネット上には「それほど価値があるのだろうか」「落札者は日本人?」「最終的にはジャパンマネーに依存することになる」「チャリティーなら日本でもできますよ」といった否定的なコメントが寄せられた。
一方で、「オークションのおかげでBTSの衣装が日本に来る」「間違いなく中国のARMY(BTSファン)が落札すると思ったが、金持ちユーチューバーにBTSファンがいた」といった反応もあった。
興味深いのは、BTSの衣装を落札した2人には、特別な計画がないことだ。前澤友作は「ARMYの皆さま、BTS衣装の使い道、是非ご意見ください」とツイートし、ファンに活用法を尋ねたりしている。
はたして落札されたBTSの衣装は、どのように使われるのだろうか。
今回のオークションの収益金は、アメリカの音楽授賞式「グラミーアワード」を主管する「レコーディング・アカデミー」の慈善団体MusicCaresの基金を造成するために設けられた。MusicCaresは新型コロナで収入が減少した音楽家たちの健康と福祉をサポートする予定だ。
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