仮面をつけて誰かの人生を演じる俳優。作品ごとに異なるキャラクターを、仮面と演技すら感じられないほど描き出す俳優ユ・ジュンサンには「千の顔」という言葉がぴったりだ。
ユ・ジュンサンはこのほど、ドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』のカ・モタク役で新境地を開拓した。キャラクターと一つになる過程は容易ではなかったが、セリフのニュアンスや細かなディテールも緻密に研究を重ね、視聴者が自然と入り込むようにしている。
ユ・ジュンサンは「カ・モタクというキャラクターそのものに集中しようとした。どうすればもっとリアルに表現できるか、どうすればもっと説得力を与えられるか、といった悩みを抱えながら演じたので、前作とは違う僕の姿をお見せできたのだと思う」と述べた。
このような挑戦と変身があるからこそ、幅広い年齢層から愛されている。自分の魅力は何かと聞くと「そうですね… 可愛いえくぼかな?(笑)。ただ作品を通じて地道に活動している姿を見守ってくださっているようで、いつも感謝の気持ちしかない」と答えた。
『悪霊狩猟団:カウンターズ』は、彼にとって新しいスタートを知らせる作品でもあった。
「ちょう映画『スプリングソング』を撮っていたので、変わるものと変わらないものについて悩み、自分ももっと良い方向に変わりたいと思っていた時に出会った作品。だからこそ特別に思えたし、これを通じてもっと良い姿をお見せしたいと考えた。だから、僕の新章を知らせる作品だと思う」
俳優としてドラマ、映画、ミュージカルなど、ジャンルを問わずに多様なキャラクターを演じているユ・ジュンサン。映画監督としても活動する彼は、間も無く3作目の公開も控えている。
「僕は何かを作る時に、いつか誰かが観るだろうと思って続けている。もちろん、自ら感じる幸福もある。徐々に完成度を高めていけば、それを観た方たちが元気をもらうと思うので、そういうところが好きで挑戦し続けているんだと思う。それが僕にとっての目標であり、原動力だ。これからもぜひ応援をお願いしたい」
『悪霊狩猟団:カウンターズ』で2021年を気持ちよくスタートさせた彼は、「今は新しい挑戦をするより、自分がやっているこの仕事、この職業でもっと成長することが目標だ。どうすればより良い演技ができるか、どうすれば良い俳優になれるかを悩みながら、前に進もうと思う。もちろん簡単ではないだろうけど、うまく乗り越えてみせる」と意気込み、さらなる活躍を期待させた。
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