日本Netflixで配信予定のドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』(原題:驚異的な噂)が、韓国で有終の美を飾った。
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1月24日に放送された最終回の視聴率は、平均11%、最高11.9%(ケーブル、IPTV、衛星を含む有料プラットフォーム。ニールセンコリア調べ)を記録し、自己最高の更新はもちろん、OCNオリジナルドラマ史上最高視聴率を達成した。
“カウンター”と呼ばれる主要登場人物たちが“社会悪”を痛快に戒め、視聴者にカタルシスを感じさせた『悪霊狩猟団:カウンターズ』。ドラマが残したものを振り返ってみよう。
グクス(麺料理)の商売をしながら悪鬼を捕まえる「現代版死神」という独特な素材と、どんでん返しを続けるストーリー展開で“韓国型ヒーロー”を待ち望んでいたドラマファンを完璧に魅了。
初回2.7%でスタートした視聴率は第6回で7.7%を記録し、同局最高視聴率だった『ボイス2』の記録(7.1%)を更新した。また、第12話では10.6%という開局以来初の2桁視聴率を達成。OCNの新たな歴史を作った。
主演俳優チョ・ビョンギュ、ユ・ジュンサン、キム・セジョン、ヨム・ヘランのしっかりしたコンビネーションと好演が、ドラマの完成度を後押しした。
主人公ソ・ムンを演じたチョ・ビョンギュが、キャラクターが持つ物語と喜怒哀楽をリアルに表現し、挫折や怒りまでも緩急自在の演技で“信じて見る俳優”としての存在感を証明した。
ユ・ジュンサンは、“怪力の持ち主”カ・モタク役を演じるために体脂肪率を3%まで減らし、“ワンテイク・アクション”も完璧にこなすなど、“アクションマスター”に変身して感嘆を誘った。
悪鬼感知率100%の“人間レーダー”ド・ハナ役のキム・セジョンは、韓国ドラマ界に残るアクションシーンを披露。シニカルな表情の裏に隠された悲しいエピソードにおいては、心を打つ演技力を見せた。
カウンターズのリーダー役チュ・メオクに扮したヨム・ヘランは、心強いリーダーシップと母性愛で視聴者を惹きつけた。
同作のもう一つの成果は、イ・ホンネ、オク・ジャヨン、チェ・グァンイルら“原石”の発見である。イ・ホンネは劇中、カウンターズと敵対した「4段階」の完全体悪鬼であり、亡くなったソ・ムンの両親の敵を見事に演じた。特に第6回でソ・ムンとの正面対決は、名シーンの一つとして挙げられる。
また、「3段階」の悪鬼ペク・ヒャンヒに扮したオク・ジャヨンは、奇怪で鳥肌の立つ笑い声と強烈なアクションでこれまでにない女性悪鬼を作り出し、視聴者の目に留まった。第5話でド・ハナとのエレベーターアクションシーンは、話題の名場面だった。
同作で欠かせないのは、主人公ソ・ムンの成長だ。いじめられる高校生から前代未聞のカウンターに成長するまで、視聴者は彼の親になった気持ちでエールを送りながら“完全体”になっていく過程を見守った。
特に、カウンターズが築いていくチームワークと、危機でさらに堅固になるシナジー効果は、そ・ムンの驚異的な成長において起爆剤の役割となった。
濃いスープで作ったグクス(麺料理)が魂まで温かく慰めるように、濃いヒューマニズムをベースにした「ファンタジーアクション」の原作の魅力を生かしながら、各キャラクターが自分のトラウマを乗り越えて成長していく過程をスピーディに描いた。
『悪霊狩猟団:カウンターズ』が描く悪は、家庭内DVや児童虐待、パワハラ、権力型不正など、周りでよく見かけられるものだ。カウンターズは我々の日常を脅かすそれらの悪と戦う“生活型ヒーロー”の姿をしっかりと見せてくれる。
ヒーロー的な力を誇る瞬間にも“地球の平和”よりは友だち、弱い子供、新入社員の夢を心配し、息苦しい現実にスカッとしたカウンターパンチを飛ばす彼らの活躍に、熱い応援が寄せられた。
韓国OCNオリジナルドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』は、悪鬼狩りの“カウンター”たちが、地上の地上の悪鬼たちと戦う痛快なヒーロー物語で、1月24日に最終回を迎えた。日本ではNetflixにて1月31日から配信開始となる。
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