『Sweet Home』で児童連続殺人犯を演じた俳優コ・ゴンハン「むしろ平凡に」【インタビュー】

2021年01月24日 話題
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俳優コ・ゴンハンがNetflixオリジナルシリーズ『Sweet Home-俺と世界の絶望-」を通じて、短いながらも強烈な印象を残した。

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同名の人気ウェブ漫画を原作にした『Sweet Home』は、引きこもりの高校生ヒョンスが家族を失い、引っ越したアパートで“モンスター”と戦う斬新な作品だ。

劇中、コ・ゴンハンが演じたチェ・ユンジェは、児童社会福祉士という仮面をかぶった残酷な児童連続殺人犯であり、モンスター以上の悪人といえる。原作にはなかった新キャラクターを演じたコ・ゴンハンは、出演時間は長くないものの、強烈な印象を残した。

役作りのために「A4用紙50枚」

コ・ゴンハンは理解しがたい児童性犯罪者を演じるために、多くの努力を傾けた。

(写真提供=Netflix)コ・ゴンハンが演じたチェ・ユンジェ

彼は「性犯罪者にも多くの種類の人物が存在する。全体的なことを理解する必要があると思った。実際の児童性犯罪者やサイコパスなど、犯罪者に関する文章をたくさん読んだ。あれこれ情報を集めてみると、A4用紙で50枚を超えた。そうやって勉強しながら台本を見ると、いろんなことを考えることができた」と述べた。

チェ・ユンジェを演じるにあたり、最も重要だったのは“欠乏”だった。

コ・ゴンハンは「心理から出てくる不安のために、克服できない自分の欠乏がとても強いと思ったし、それに基づく行動、話し方、ニュアンスの表現に重点を置いた」と、演技の主眼を置いた部分について話した。

また彼は「私たちの周りにいるような人物が、なぜこんなにも悪質な犯罪に走るのかと思いながらも、実際にも起こりうることだと思う。だから犯罪自体の勉強はたくさんしたが、ユンジェについてはむしろ簡単に、平凡に近づいていこうと考えた」と付け加えた。

演出を引き受けたイ・ウンボク監督に対する深い信頼感と敬意も表した。

(写真提供=ネオスエンターテインメント)コ・ゴンハン

コ・ゴンハンは「もともと監督のファンだったので、監督に対する信頼が強かったのだが、その信頼を現場で如実に示してくれた。考えていること以上のディテールを示してくれ、俳優たちもさらに深く、緻密に集中することができた」とし、「また俳優をよく理解している監督だった」と述べた。

そして「ユンジェを演じているところを見ながら“とても怖い”、“あんまり恐ろしくするな”と言われた。これほどの誉め言葉はないと思った」と笑顔を浮かべた。

コ・ゴンハンが演じたチェ・ユンジェは、人間性の薄いヤクザのようなピョン・サンウク(演者イ・ジヌク)が人間性を取り戻すきっかけとなる人物だ。イ・ジヌクと演技することが多かったコ・ゴンハンは、イ・ジヌクと会うたびに特別なエネルギーを感じたと話した。

「ジヌク兄さんはいつも準備をした俳優という感じがした。兄さんと私が最も長く特殊メイクをしたのだが、ときには疲れることもあるのに、いつも冷静に集中している感じがした。一緒にアクションをしたときは、本当に完璧に準備していて、自分も一生懸命にやった」

(写真提供=Netflix)

2014年の『神のクイズ4』でデビューしたコ・ゴンハンは、『ケリョン仙女伝~恋の運命はどっち!?~』『とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子⁉~』『チェックメイト!~正義の番人~』『コンデインターン』など、コメディとシリアスを行き来する演技を見せてきた。

過去のインタビューで熱演の秘訣として「不安と意欲」としてコ・ゴンハンは、1年が過ぎた現在、その不安と意欲がさらに濃くなったという。

コ・ゴンハンは「これまでの作品で出会ったキム・ドンウク、パク・ヘジン、イ・ジヌク先輩たちのことをたくさん思い浮かべる。作品を引っ張りながら、自分よりはるかに深度のある不安や悩みを抱えて過ごしているようだ。一年、一年、どうやって過ごしているのか、アドバイスを求めたい」とし、「特に『Sweet Home』で共演したジヌク兄さんと近いうちにお会いし、作品の話をきっかけに悩みを相談したい」と話した。

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