俳優オ・ジョンセが、俳優活動に対する心構えとして「誠実性」を挙げた。
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1月19日、新作映画『私は私を解雇しない』(原題)のメディア試写会が行われ、主演俳優オ・ジョンセとユ・ダイン、イ・テギョム監督が舞台挨拶を行った。
オ・ジョンセは劇中、誠実に生きていく送電塔の修理士を熱演。この映画への出演を決めた理由については、次のように語っている。
「キャラクターがふいに入ってきた。周りにもこのような人たちがいた。誠実に、与えられた環境でベストを尽くしながら生きていく人々。僕が思うに、あれほど頑張ったらもっと良い待遇を受けてほしかったが、僕にはどうにもできないので残念だった。そう思っていたところ、この役に出会った。この映画に出演しても大きな何かを成し遂げることはできないが、小さな関心、応援の手で作られれば、意味のある映画ではないかと思って出演した」
また、「自分とは違う職業だが、僕は彼と同じような気持ちで俳優活動をしている」と言う。
「与えられた環境の中で自分にできるベストは何かなと、そういう気持ちでやっている。誰かが僕をクビにしても自分は自分をクビにしてはいけないという垣根の中で、引き続き進んでいるような気がする」
高い送電塔に自ら上って撮影を行ったというオ・ジョンセは、「大変なことよりも、映画を通じて初めて経験する現実世界から水の中に入るのが違うように、少し上がっただけで別の世界を経験するきっかけになった」と、撮影を振り返った。
韓国社会の根強い問題を、映画での熱演を通じて再び訴えかけたオ・ジョンセ。「たまにはこう言う映画と向き合うのも、誰かには生きていく原動力になるのでは」と、作品に込めた思いを述べた。
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