麻薬・パワハラ疑惑の『天国の階段』俳優、シン・ヒョンジュンが騒動後に語った胸中【インタビュー】

2021年01月19日 話題
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俳優シン・ヒョンジュンが、元マネージャーによる麻薬・パワハラ騒動から5カ月ぶりに作家として復帰した。

【注目】マネージャーへのパワハラ疑惑詳細とは

シン・ヒョンジュンは最近、エッセイ集『響き』(原題)を出版した。これは作家としての5冊めの本であると同時に、各種疑惑に対して「嫌疑なし」とされるまでの5カ月の間に書かれた。

今回の執筆についてシン・ヒョンジュンは、「学生時代から、メモを取る習慣があった。生きてきたなかで出会った人、家族のような周囲の人を通じて私が見習いたい部分や、“この人のこういった発言や行動が響きとなるんだな”と感じたことを記録していった」と振り返っている。

また、2014年に他界した自身の父や、元マネージャーによる騒動についても言及。「父はこの世にいないが、彼のすべてが私の生涯の根幹となる。(この期間は)うまくいかなかったことに対する後悔も大きく、そんな部分を読者と分かち合いたくて本の出版を決めた」とし、「これまでは時間がなかったが、初めて突然休み時間を与えられたようだった。“なぜ私にこんな時間が与えられたのだろう”と思いながらも、負担に感じずにもともと計画していたことをやってみようという気持ちだった」と、空白期間について淡々と語った。

「『響き』には、父との記憶や新たな人生を与えてくれた妻と2人の息子、家族、そして家族のような知人、信仰に対する信頼感を込めた」というシン・ヒョンジュン。

「SNSを通じて、ある方が“以前は日常の大切さを実感できなかったが、新型コロナウイルスでそれを実感することとなった。多くの人が家族と周辺の人々の大切さを忘れて生きていることに気づいた”と書き込んでいるのを偶然見つけた」とし、「最近は大変な思いをしている方が多いが、自分の本が少しでも慰めになればいい」と執筆時の気づきについても言及した。

昨年シン・ヒョンジュンは、元マネージャーの暴露による麻薬・パワハラ騒動で物議をかもした。マネージャーを名乗る人物は当時、「シン・ヒョンジュンの元で働いていた当時、まともな環境が用意されなかった」とし、プロポフォール使用疑惑まで提起した。

結果的に元マネージャーの主張は事実無根としてシン・ヒョンジュンには「嫌疑なし」が言い渡されたが、この期間の苦悩についても率直に打ち明けている。

「もしも父ならどうしていただろうか、と考えた」と切り出したシン・ヒョンジュンは、「子供たちのために、時間が長くかかっても最後まで事実を明らかにすることを諦めなかった。まず、すべての出演番組から自主的に降板した。“偽りは真実に勝つことはできない”と知らせたかった」と、自身の判断を振り返った。

一方で、「嫌疑なしで終わったが、まだ信じきれない方もいらっしゃるだろう」と慎重な態度を見せたシン・ヒョンジュン。「しかし子供たちは知っているので、後悔はない」と立派な父としての姿勢も隠さなかった。

さらにシン・ヒョンジュンは、「パク・チュンフンさんの話をしたい」と切り出し、俳優パク・チュンフンによる助言についても語った。

「彼には20歳のときに出会った。もう長年の付き合いだが、今回のことがあってからも毎日電話をくれた。“私も大変な時期があった。しかし私たちは父親だ。持ちこたえよう”と言ってくれた。私にとってはいつも、あしながおじさんのような存在だ。私が良くない考えをするのではないかと心配して、夜中に電話で“お酒も飲まないように”と忠告してくれた。事件が終結したときは、だれよりも喜び励ましてくれた。彼だけでなく、多くの方々がパワーをくださった。感謝している」

シン・ヒョンジュンは、去る1月17日に韓国で放送された『もっと食べていって』(原題)で、久々のバラエティ番組出演を果たした。新年を迎え、新たなスタートを切ったわけだ。

そんなシン・ヒョンジュンは、今後の抱負についても語っている。

「年が変わるときに誓うことは、いつも同じだ。良い息子、良い夫、良い父親でいること。仕事では、国家の代表になったつもりで良い映画を作っていきたい。50代後半にはアクション映画にも挑戦したいと思っているので、一生懸命自分を管理する」

逆境にくじけることなく、高みを目指すシン・ヒョンジュン。その思いがある限り、彼の未来は明るそうだ。

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