プロジェクトグループIZ*ONEが、活動延長へと方針を固めたことがわかった。一方で、各メンバーらの所属事務所と議論する過程で“雑音”も避けては通れないようだ。
IZ*ONEは、2018年に開催された韓国Mnetによるオーディションプロジェクト『PRODUCE 48』から誕生したグローバルグループ。2021年4月までの2年半で活動を終えるという、期間限定のグループだった。
ところが最近になって、Mnetを運営するCJ ENMがメンバーらの所属事務所と今後の契約に関する話し合いを進めているという。ある韓国メディアによると、CJ ENMは昨年10月から活動延長について各事務所と議論を重ねており、一部のメンバーは残留を確定して契約を延長する方針だ。
今回IZ*ONEの活動延長が決定すれば、『PRODUCE』シリーズ史上初めて“解散”以外の道が開けた事例となる。
しかしながら、正式に延長契約書を作成するまでの道のりは順調ではないようだ。
2019年に放送された最新シリーズ『PRODUCE X 101』では、制作陣による投票捏造の事実が発覚。その後、調査の過程で芋づる式にIZ*ONEを輩出した『PRODUCE 48』でも捏造が発覚したのだ。
CJ ENMはこれに関して「IZ*ONEのメンバーも捏造の被害者と見て支援する」という立場だが、ファンの投票によってメンバーを決めるというオーディション番組で起きた捏造事案は、視聴者に大きなショックを与えた。“活動延長”に納得しない者も、もちろん多いはずだ。
ある関係者は、「IZ*ONEの契約は、対外的には2021年4月で終了としていた。しかし内部的には2020年12月31日まで活動をする方針で合意に達した。制作陣が拘束され、IZ*ONEのメンバーが共に過ごす寮も2020年で契約が終了するなど、さまざまな状況が重なった決定だった」と明らかにしている。
そのため、各所属事務所はIZ*ONE解散後の活動に関してある程度方針を固めていた。そんな中CJ ENMから延長の提案があり、芸能プロダクションとしては戸惑うしかない状況であるわけだ。CJ ENMもセンシティブな事案であることは認識しており、各所属事務所の意見を尊重して新たな契約書を作成するという。
IZ*ONEはデビュー以降、『La Vie en Rose』『Violeta』『FIESTA』『幻想童話』『Panorama』と、リリースした楽曲がすべて各種音楽チャートで好記録をたたき出した。中にはガールズグループの最高記録を塗り替えるものもあり、韓国にとどまらず世界中のK-POPファンから支持を得ている。
それだけに、活動延長に対するファンの期待は相当なものだ。完全体としてグループが存続するのか、一部のメンバーは別の道を歩むのか。今後の動きに注目が集まっている。
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