韓国では最近、美人女優たちがコミカルな演技で魅力をプラスし、視聴者をさらにひきつけている。
他でもなくドラマ『哲仁王后』(原題、tvN)のシン・ヘソン、『驚異的な噂』(原題、OCN)のキム・セジョン、『暗行御史:朝鮮秘密捜査団』(原題、KBS2)のクォン・ナラの3人だ。
すでに視聴率で人気を立証中の『哲仁王后』と『驚異的な噂』はもちろん、視聴率上昇の勢いに乗った『暗行御史』まで、その中心に立った女主人公たちの“大変身”がドラマの大きな動力となっている。
視聴率で二桁の壁を越えた『哲仁王后』は、シン・ヘソンのワンマンショーといっても過言ではないほど、彼女の活躍が目立っている。
「肉体は朝鮮時代の王妃、内面は現代の男性」という難解すぎる設定だが、優れた演技力で消化し、イカれた演技も辞さない熱演で愉快な笑いをかもし出している。今回が初めての時代劇であり、コメディだが、演技のスペクトラムを広げたシン・ヘソンは“視聴率女王”という修飾語がさらにぴったりとなった。
OCNの過去最高視聴率を更新している『驚異的な噂』でキム・セジョンは、アイドル出身という色眼鏡を外させ、前作の視聴率不振に雪辱することとなった。
キム・セジョンは悪鬼退治モノという不慣れなジャンルで、悪鬼を感知する“人間レーダー”、ド・ハナ役を熱演。派手なアクションはもちろん、家族のすべてを失って一人になった複雑な事情まで淡々と表現し、さらに成長した姿で好評を博している。
また、主人公ソムン(演者チョ・ビョンギュ)との「トムとジェリー」のようなやり取りを見る楽しみも加えている。
『梨泰院クラス』で知られるクォン・ナラも今回が初めての時代劇挑戦だが、紅一点ホン・ダインを演じ、アクションからコミカルな演技まで、さまざまな魅力で視聴者を楽しませている。ビジュアル的な派手さを最大化すると同時に、より人間的で愛らしいキャラクターを完成させており、急成長中の女優としての地位を固めている。
彼女たち3人は、これまで経験したことのないジャンルに果敢に挑戦中だが、その変身ぶりが自然で見事としか言いようがない。
とあるテレビ関係者は「女優たちが今までしたことがないジャンルに挑戦し、自分の領域を広げながら良い能力を示している。固定観念を破った彼女たちの活躍は、作品の成果にもポジティブな影響を与えるだろう」と述べた。
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