新型コロナが変えたテレビ業界。予測不可能な2021年はどんな姿に?

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新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている韓国テレビ業界は、2021年に再び活力を取り戻せるだろうか。

新型コロナウイルス感染症が世界的に問題になった2020年、韓国テレビ業界も例外なく大打撃を受けた。

特に放送業界は大打撃だ。野外撮影は室内撮影となり、スタジオ中心のトークショーが盛になった。一般市民が観客として一緒に参加した番組に観客席はなくなり、観客の代わりに芸能人パネルが登場し、地上波の放送局はアーカイブ映像を再加工して放送コンテンツとして活用した。

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また、海外でのロケ撮影が不可能となり、長きにわたって人気を誇った2つの旅行番組が終了した。年末恒例の歌番組や授賞式なども非対面に進められ、リモート放送では臨場感がないという指摘もあった。

そして、今後も新型コロナウイルスがテレビ業界に与える影響や状況は誰も予想できない。

とある芸能番組のプロデューサーは「放送とは社会的な流れとともにあり、直接的に影響を受け、お互い息を合わせていくジャンルだ。私たちの生活と密接な関係にあるジャンルだからこそ、状況が良くなればバラエティ番組などもかつての正常を取り戻すだろう」と語る。

一方、別の番組のプロデューサーは、2021年にも新型コロナウイルスの終息について確信できないという立場だ。

「今は“Withコロナ時代”が来たようだ。コロナでなくても他のウイルスと共存する時代になるのではないか。海外では視聴者と放送局がお互いに疎通できるインタラクティブ・プラットフォームがかなり進んでいる。我々も、非対面だが双方向放送での可能性を探っていくべきだ」

(画像=KBS、TV朝鮮、JTBC、MBC、OCN)

韓国の大衆文化評論家であるチョン・ドクヒョン氏は「これまでは対面状況を基本とし、デジタルを活用した放送フォーマットが多かった。ポストコロナ時代になれば再び対面放送に変わるだろうが、非対面の状況で得たノウハウは引き続き利用されるはず。例えば、これまでは視聴者参加といえばコメントや投票など部分的だったが、今はオンラインで顔を現すことにも慣れた。デジタル参加の活性化が期待されるだろう」

引き続き変異ウイルスは現れており、新年にどんなことが発生するかは誰も予測できない。視聴率調査機関TNMSによると、新型コロナウイルスの影響で全年齢のテレビ視聴時間量が前年比よりも増加したという。

2021年にも新型コロナとともにありながら、とにかく活力を取り戻したい韓国テレビ業界。お茶の間をより楽しくさせる工夫と充実を期待したい。

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