俳優アン・ボヒョンが、ただの悪役を越えた立体的なキャラクターを誕生させた。
MBCドラマ『カイロス』(原題)でカン・ヒョンチェ(演者ナム・ギュリ)と不倫に走るソ・ドギュン役を熱演したアン・ボヒョン。不倫ではあるが、12年間も片思いを続けた純愛男を表現し、強烈な印象を残した。
初めて不倫関係を演じたことについて、「セリフにもあったが、『僕が先だった』という考えを心がけた。彼女だけを見て生きてきた人なので、他の理性的なことは考えずに演じた」と語る。
ナム・ギュリとの共演ついては、こう振り返った。
「お会いする前はSeeYaのギュリさんというイメージが強かったけど、一緒に撮影してみると、深みのある俳優だと感じた。神秘的な魅力がある方なので、現実でも片思いの相手として最高だ」
『カイロス』では、アン・ボヒョンの演技だけでなく、完璧なスーツルックも話題を集めた。
「フィジカルも俳優としての強みの一つ」というアン・ボヒョンは、「だからこそ常に準備すべきだと思う。正直なところ、一年中完璧な体ではないが、それでも最大限に引き締まった姿をお見せしたいので、地道に頑張っている」と言う。
運動と食事制限を続けていると打ち明け、「シャワーシーンを撮るためにかなり長い時間を準備したのに、番組では短く映ったので惜しかった」と、付け加えた。
アン・ボヒョンは、2014年のドラマ『ゴールデンクロス』を皮切りに俳優業に専念している。『最高の恋人』『太陽の末裔』『いろいろな嫁』『かくれんぼ』などに出演しながらキャリアを積み、2020年のヒットドラマ『梨泰院クラス』で嫌われ御曹司役を熱演。お茶の間に絶大なインパクトを残した。
そんな彼は、次作としてNetflixオリジナルシリーズ『アンダーカバー』(原題)への出演を決定している。劇中では麻薬捜査隊の刑事チョン・ピルドに扮する予定だ。「今回は、正義に満ちた刑事役を演じる。実力があって度胸のある減速主義者で、今までとは違う生の演技をお見せすべく、頑張って撮影しているのでご期待願いたい」と、呼びかけた。
演技活動のほか、バラエティ番組でも活躍している。『私は1人で暮らす~シングルのハッピーライフ~』では新居での日常を公開し、ドラマの中とは違う姿で“ギャップ萌え”な魅力を感じさせた。
「ドラマの中の僕じゃなく、本当の姿をお見せできるところが意味深く、良かった。バラエティに出演してから多くの方に愛されたので、ありがたい。今後も人間アン・ボヒョンをお見せしていきたい。料理に興味があるので、『三食ごはん』みたいな番組に出演してみたい」
2020年は「感謝の気持ちで過ごした」と振り返った彼は、最後に「寄せてくださった愛情に応えられる2021年にしたいので、初心を忘れずに成長していく姿をお見せするために努力します」と、決意を語った。
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