歌手BoAに提起された“輸入医薬品の規定違反”について、所属事務所が立場を明らかにした。
BoAは12月16日、所属事務所の海外支社職員による通関手続きの不注意により、輸入医薬品規定違反で検察の取り調べを受けた。
所属事務所SMエンターテインメント側は今回の件について、公式報道資料を通じて「今回のことは貿易、通関業務などの知識がなかった弊社の海外支社職員のミスによって発生したことです。これによってファンの皆さんはもちろん、多くの方々にご心配をおかけして誠に申し訳ございません」と伝えている。
続いて、「海外支社の職員が正式な輸入通関手続きなしに医薬品を郵便物で配送したことは事実です。しかし、違法に持ち込もうとしたのではなく無知によるミスでした」とし、詳細な経緯も明かした。
SMエンターテインメントによると、BoAは最近の健康診断の結果、成長ホルモンの低下によって十分な睡眠が必要という医師の所見を受けた。医師の勧めで処方された睡眠薬を服用していたが、眩暈や嘔吐、消化障害などの副作用が表れた。該当職員とは、その後体調に関する会話のやりとりがあったようだ。
BoAが日本で活動していたときに活動を共にした職員は、BoAの不調を心配して日本の薬品を取り寄せることを思いついた。現在は新型コロナウイルスの拡散によって代理人による薬品の受け取りが可能な状況であるため、日本の病院で確認を受け、正しい手続きを経て薬品を受け取ったという。
当該の職員は今回のことについて調査を受け、二度とこのようなミスがないように努めると約束している。SMエンターテインメント側もまた、「調査の過程でBoAに渡す医薬品であることを先に述べ、事実関係の確認や証拠資料の提出に対し誠実に務め、調査を受けたBoAも誠実に臨んだ」と伝えた。
以下、SMエンターテインメントによる公式立場全文
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こんにちは、SMエンターテインメントです。
本日報道された、所属アーティストBoAに関する内容に対する当社の立場をお伝えします。
この度のことは貿易、通関業務などに知識がなかった弊社の海外支社職員のミスによって発生したものです。ファンの皆さまはもちろん、多くの方々にご心配をおかけして誠に申し訳ございません。
海外支社の職員が正式な輸入通関手続きなしに医薬品を郵送したことは事実ですが、違法な持ち込みではなく、無知によるものでした。詳細な経緯を申しあげたいと思います。
BoAは最近の健康診断の結果、成長ホルモンの低下により充分な睡眠が必要だという医師の意見を聞き、処方された睡眠薬を服用しました。しかし、目眩や嘔吐、消化障害などの副作用が激しく、自身の不調について当該のスタッフと話をしていました。
日本で活動していたことのある当該スタッフはBoAの健康が心配で、BoAが日本で処方された薬品についての副作用がなかったことを思い出しました。BoAが過去にアメリカに進出し、日本とアメリカを短期間に行き来したことによる時差ボケで睡眠障害となったときのことです。現在は新型コロナウイルスの感染拡大によって代理人として薬品を受け取れる状況であったため、現地の病院で確認を受け、正常な手続きを経て受領に至りました。
この職員は、成分表などの書類を添付すれば日本から韓国への薬品発送できることを現地の郵便局で確認してもらいましたが、海外で正常に処方された薬であっても、韓国で問題になることには気づきませんでした。発送時、成分表は添付されておりました。
しかし通関、貿易などの実務や手続きについては把握しておらず、医薬品の取り扱い及び輸入に関しては政府機関の許可が必要であるということ、事前に申告及び許可の上で輸入しなければならないという事実も知りませんでした。問題性を認知しないまま、現地の制度のみを確認して薬品を発送するというミスを犯したのです。
最近捜査の連絡を受けたあと、自身のミスを知った職員は、捜査機関の積極的な協力により今回のことに対する調査を受けました。今後は二度とこのようなミスを犯さないと約束しています。
なお、調査の過程でBoAに渡す医薬品であることを先に述べており、事実関係の確認及び証拠資料の提出などについては誠実に説明し、調査を受けたBoAも誠実に臨みました。
当社はこのようなことが再発しないよう、全従業員に対する多方面の教育を強化する計画です。今回のことで多くの方々にご不便をおかけした点、大変申し訳ございません。
もう一度、心よりお詫び申し上げます。
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