歌手として帰ってきたイ・スンギ、5年ぶりの新アルバムに満足感「歌が上手いと言われたい」

2020年12月17日 K-POP
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Netflixで配信中のドラマ『Vagabond/バガボンド』の出演俳優イ・スンギが、歌手として帰ってきた。

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2017年の除隊後、俳優やタレントとしての活動に集中してきたイ・スンギが、ついに歌手として戻ってきた。2015年に発表したアルバム以来、実に5年ぶりだ。

12月17日午後、オンライン生中継で行われた7枚目のフルアルバム『THE PROJECT』発売記念記者懇談会で、イ・スンギは新曲の紹介と久しぶりに歌手に復帰した感想を明らかにした。

「多くの悩みと心配があった」

記者懇談会のMCは、SBSのバラエティ番組『チプサブイルチェ』(原題)に一緒に出演している俳優シン・ソンロクが引き受けた。シン・ソンロクは「この人が本当に私と一緒にバラエティでふざけている人なのかと思う。切ない感性で帰ってきた」と、イ・スンギを紹介した。

(写真提供=HOOKエンターテインメント)イ・スンギ

イ・スンギは5年ぶりに本業に復帰し、「5年ぶりにアルバムを出すとなると、多くの悩みと心配のなかで準備した」と感想を伝えた。

今回の新アルバムも、イ・スンギならではのカラーが込められた。新アルバム『THE PROJECT』には、『ありきたりな男』『ちゃんとするよ』『少年、道を歩く』『君の目、君の手、君の唇』など、全9トラックが収録された。

ユン・ジョンシン、勇敢な兄弟、NELLのキム・ジョンワン、Epitone Projectのチャ・セジョンなど、韓国を代表する最高のプロデューサーが参加しているのも特徴だ。

勇敢な兄弟が作詞、作曲したタイトル曲『ちゃんとするよ』は、別れた後の残念さと後悔を込めた歌詞が訴求力のあるイ・スンギの声と一体化し、感性を刺激する。曲についてイ・スンギは、「久しぶりなので“大ヒット”よりも音楽のアクセシビリティが良い、簡単に僕の音楽を口ずさんでもらえるような曲になればと思った」と説明した。それとともに「なんだかんだ歌唱力で突っ切ることができる曲が『ちゃんとするよ』なので、タイトル曲に選定することになった」と付け加えた。

新アルバム『THE PROJECT』

『ちゃんとするよ』のミュージックビデオで自ら切ない演技を見せたイ・スンギは、「撮りながらワクワクした。ファーストアルバム『僕の女だから』を撮ったときの感じがした。久しぶりにミュージックビデオを撮影すると、歌手になったように感じた」とし、「俳優パク・ギュヨンさんも一生懸命してくれ、完成度が高くて気持ちいい」と満足感を表わした。

「歌手としても一流と言われたい」

イ・スンギは2004年に『僕の女だから』で“年下シンドローム”を巻き起こした後、『削除』『結婚してくれる?』などのヒット曲を発表し、歌手として活躍した。そこから現在はドラマや映画、各種バラエティ番組、MCまで務め、万能エンターテイナーとして活躍している。

イ・スンギは今回の新アルバムについて、忙しいなかで時間を割きながら準備したものであるため、なおさら格別の愛情と努力を傾けたアルバムと強調した。イ・スンギは「演技、バラエティもしていると、アルバムに対して投資する時間が足りなくて、その不足分を補うために根底から絵を描きながら、“自分はどんな音楽をしたいか”、“どんな話と歌を入れるか”と考え、悩んだ」と真剣に話した。

(写真提供=HOOKエンターテインメント)イ・スンギ

イ・スンギが歌手として復帰することになったきっかけは、他でもなく彼の歌唱力だった。去る7月の『チプサブイルチェ』で、キム・ギョンホの『禁じられた愛』を歌ったステージが話題となり、イ・スンギの歌手復帰を望む声が殺到した。

その熱い反応に応えて、アルバムを発表したイ・スンギは「軍隊から戻ってアルバムを出したかったが、ずっと足りない感じがした。約束のない時間を過ごしていたなか、照明を当ててくれたのが『禁じられた愛』だった。まだ僕の声をたくさん愛してくれ、歌手イ・スンギを待ってくれているんだと自信が出てきた」と話した。

今年でデビュー17年目のイ・スンギは、初心に帰り、再び基礎を固めている最中だという。ベテラン歌手だが、「イ・スンギはライブが上手」「歌が本当に上手い歌手」と言われたいという。

初心に戻って発声練習もたくさんしたというイ・スンギは、「30代になってみると、最も優先されたのは自分自身が満足するアルバムを作ることだった。他人に見せたときに恥ずかしくない完成度を見せたかった。そのために真剣に、そして繊細になりたいという思いが強かった。歌手としてだけ見られても、上手だという声を聞きたかった」と、新アルバムに満足した様子だった。

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