今年の韓国ドラマには、過去最高クラスの“サブ主人公”が誕生し、存在感を高めた。
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筆頭は『スタートアップ:夢の扉』のハンチーム長を演じた俳優キム・ソンホと、『梨泰院クラス』で悪役御曹司に扮した俳優アン・ボヒョンだ。
ここでいう“サブ主人公”とは、ヒロインとの恋愛が成就する男性主人公に次ぐキャスティングを意味する言葉で、ドラマファンは彼らにハマり、最近は“キム・ソンホ病”といった言葉が出るほどだ。
キム・ソンホはNetflix配信中のドラマ『スタートアップ』で、スマートながらも温かい心を持ったベンチャー投資家ハン・ジピョンを演じ、大きな注目を集めた。演劇や舞台を中心にアイドル的な人気を博していたキム・ソンホは、さまざまなドラマに出演しながら少しずつ顔を知られ、主演ドラマも増えながら地位を築いてきた。
そして『スタートアップ』でサブ主人公として出演したことで魅力が爆発し、そのスター性が幅広く認められた。
関係者たちは、キム・ソンホ成功の要因について好感を与えるルックス、甘い低音のボイス、そして何よりも安定した演技力がと口をそろえている。とある関係者は「繊細な感情の演技が目を離れなくさせる。ファンたちは、彼には“メロドラマの目つき”があると話す」と述べた。
キム・ソンホにハマったファンは、彼がレギュラー出演しているKBS2のバラエティ番組『1泊2日』を通じて、ドラマ終了のロスを解消している状態だ。
アン・ボヒョンも2020年の韓国ドラマ界で最初に数えられる“サブ主人公”だ。
彼は今年の初めに放送された『梨泰院クラス』で、卑劣なキャラクターを見事に演じ、視聴者の心をとらえた。当時は劇中のラブラインではなく、俳優としての魅力を認めざるを得ない演技力で拍手を受けた。
そんなアン・ボヒョンは現在、MBCのドラマ『カイロス』(原題)で再び話題を集めている。彼が引き受けたソ・ドギュン役は、不倫して裏切る悪役とはいえ、12年間一人を想い続ける純粋な心も持っており、視聴者の心を掴んで離さない。
とあるドラマ制作関係者は「サブ主人公の魅力は、作家が描くキャラクターに寄るところが大きいが、その魅力をきちんと生かすかは俳優次第」とし、結局のところ演技力が重要であることを強調した。
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