「ファン・ジョンミン、パク・ジョンミン先輩のように“信じて見られる”(韓国で「間違いない」「ハズレがない」の意)俳優になりたい」
新人俳優のソン・ジョンミンが、韓国芸能界に名乗りを上げた。
ソン・ジョンミンはKBS1連続ドラマ『誰が何と言っても』(原題)で、ポジティブで活発な性格の演出助手パク・ジャグン役で出演中だ。
台本を読むまでは本名のソン・チャンイクとして活動していたが、最近になって抱負を込める意味で芸名を“ソン・ジョンミン”に変えたという。
彼は「何度か芸名を使ったらどうかと提案されているなか、(事務所の)代表から“ジョンミン”という名前を提案された」とし、「呼びやすくていい名前だと思った。“ジョンミン”という名は、すでに活躍している素晴らしい先輩方の名前なので、名前負けしないように僕も頑張らなければならない」と芸名をつけた経緯を説明した。
“ソン・ジョンミン”としての第1歩目となる『誰が何と言っても』では、日々が新しさの連続だ。
続いて彼は「オーディションに合格して、ドラマに出演すること自体が初めてだ」とし、「オーディションでは僕よりも上手な方たちがとても多かった。僕には足りない点も多いが、誠実に臨んだのが伝わったようだ。大学で映画映像学科を専攻していたので、演出助手という役のために同じ学科の友達にたくさん話を聞いて勉強し、研究した」と役作りの舞台裏を語った。
KBS1の連続ドラマでは、大部屋の控室を先輩と後輩がともに使うことで有名だ。そのためソン・ジョンミンにとって初のテレビドラマ『誰が何と言っても』は、すべてが学びの場となっている。
彼は「先輩たちと一緒で大変ではないかと尋ねる方もいるが、そんなことはない。常に“学ぶ姿勢”で過ごしている。撮影当初は自分でも感じるほどに演技がぎこちなかったが、それでも毎回良くなっているようで幸いだ。先輩たちともだんだん距離が近くなり、良い話も聞けているので感謝している。すごくいい。まだ現場で会えていない先輩も多いが、そのうちみなさんにお会いしたい」と、さわやかな笑顔を見せた。
連続ドラマの特性上、毎日テレビで姿を見ることができるため、離れて暮らす家族も笑うことが多くなった。
ソン・ジョンミンは「父は(感情をあまり)表に出さないが、見守ってくれているようだ。演技についてのフィードバックもしてくれる。姉もたくさん応援してくれている。(家族の応援は)大きな力になる」と家族について語った。
ソン・ジョンミンとのインタビューで目を引いたのは、直接手渡された“100問100答”の冊子だ。
兵役時代に自ら作成したというぶ厚い“100問100答”には、俳優を夢見た理由、尊敬する先輩、軍生活、視力など、まさに“ソン・ジョンミンのすべて”が盛り込まれている。
彼は「社長からは自分をよく知らなければならないという話を聞いた。インターネットで様式を探し、ユーチューブも見て質問を作成した。たしかに自分も知らなかった自分について振り返るようになり、整理できたと思う」と語った。
自らが考える俳優としての強みと不足点は何だろうか、という質問に彼は「顔にいろいろなものが入っているとよく言われる。善良な役だけでなくスリラーも好きで、正体不明の悪役のような役にも挑戦してみたい」とし、「しかし自分は声が惜しいので、これからは良い声を出せるよう整えるのが宿題だ」と明らかにした。
ソン・ジョンミンは、日本でも2019年にリメイクされたドラマ『サイン』で主演を務めたパク・シニャンの熱演見て、俳優を志すようになったという。そしてMBC『キルミー・ヒールミー』で7つの人格を持つ役を演じたチソンを見て、彼のような俳優になりたいと思ったとのことだ。
「先輩たちと比べると、僕は顔も平凡で演技もおぼつかない。今年は飛躍の年となったみたいだ。これまではオーディションで何度も落ちて大変だったが、その間の努力が無駄ではなかったと悟った」とし、「これからは善悪を問わず様々な役を演じたいし、使い古された言葉かもしれないが、演技力でも魅力でも信じられる俳優になりたい。俳優として一番ほしい修飾語だ。1人の人間としては、常に謙虚な人でありたい」と、将来が楽しみな若者は目を輝かせながらインタビューを締めくくった。
◇ソン・ジョンミン プロフィール
1994年5月6日生まれ。身長183cm、体重70kg。本名ソン・チャンイク。韓国の祥明大学校映画映像学科卒業後、俳優としてスタートを切る。現在KBS1連続ドラマ『誰が何と言っても』(原題)に演出助手役として出演中。
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