産後の養生から姑ワールド、教育、不動産まで。韓国ドラマにおいて女性たちの立体的ストーリーが力を発揮している。
11月2日から放送中のtvNドラマ『産後養生院』(原題)は、女性たちが出産後に経験する心境の変化や育児の話などを現実的に描いている。出産と産後の養生をただのハプニングではなく、女性の立場で描き出し、全8話の短さにもかかわらず大好評を博している。
11月21日から放送開始のKakaoTVオリジナルドラマ『ミョヌラギ』(原題)は、平凡な嫁が経験する夫の実家からの干渉を描き、幅広い層の共感を呼ぶことに自信を示した。
視聴率が右肩上がりのSBSドラマ『ペントハウス』(原題)も、3人の女性による上流社会への欲望と見栄、歪んだ母性愛を描き、女性中心の展開を見せている。
過去には立体的な女性キャラクターが少なかった。女性の役割は母親や妻がほとんどで、表現する感情も限られていた。しかし、最近はドラマや映画で立体的な女性キャラクターが多く登場。女性の立場で描かれる話に、多くの女性視聴者が共感している。
女優コ・アソンは、過去のインタビューで「(過去には)女性キャラクターが本物の人間だと感じられなかった。ここ2、3年間、いろんな方々の努力で立体的な女性キャラクターがたくさん登場したので、作品を通じて人間臭いキャラクターを多くお見せしたい」と、変化を述べていた。
あるテレビ関係者は「典型的な人物がいなくなった。かつては母親やOLなど、定型化した役割が多かったが、最近は個人の重要性が増している。過去にはキャラクターのイメージで判断したのだが、今は人物が作品でどのように成長し、どんなメッセージを伝えるかについて悩む時代だ」とコメントした。
別の関係者も「全体的にドラマや映画のキャラクターが多様になった影響もある。俳優たちにも『この役を演じればこんなイメージがつく』という考えが減ったようだ」と話した。
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