BTS(防弾少年団)とBLACKPINKがグラミー賞のドアを開くための準備を終えた。
彼らだけが構築できるたしかな世界観と、中毒性の高いメロディーで世界中のファンを魅了した2つのK-POPグループが、アメリカで最も権威のある音楽授賞式「グラミー・アワード」に近づいている。
ビルボードは11月17日(現地時間)、「グラミー賞4大部門の最も有力な候補8人」という記事で、BTSのヒット曲『Dynamite』が「レコード・オブ・ザ・イヤー」の候補に上がる可能性が高いと報じた。
BTSの『Dynamite』のほか、ビリー・アイリッシュの『Everything I Wanted』、ポスト・マローンの『Circles』、ミーガン・ジー・スタリオンとビヨンセの『savage』、ザ・ウィークエンドの『Blinding Lights』、ハリー・スタイルズの『Adore You』などが候補として言及された。
ビルボードは「『Dynamite』が今回のレコード・オブ・ザ・イヤーの候補に上がった場合、20年前のイン・シンクの『Bye Bye Bye』以来となるボーイズバンドのヒット作になる」と付け加えた。
グラミー賞の「レコード・オブ・ザ・イヤー」は、新人賞である「ベスト・ニュー・アーティスト」、作詞者・作曲者に授与される「ソング・オブ・ザ・イヤー」、最優秀アルバム賞である「アルバム・オブ・ザ・イヤー」とともに、グラミー賞の主要4部門のひとつだ。シングルやアルバムの収録曲の録音過程に重点を置いており、歌ったアーティストだけでなく、レコーディングに参加したプロデューサーやエンジニアなどに共同で授与される賞。曲自体の完成度を評価して作詞家、作曲家に賞を与えられる「ソング・オブ・ザ・イヤー」とは違いがある。
またAP通信は、BTSが『Dynamite』で「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門の候補に上がると見通した。
AP通信は11月19日、「数年間、ビルボード“HOT 100”で40位内にランクインしたBTSが、今年初めて“HOT 100”で1位の曲を出した」とし、「彼らはヒット曲『Dynamite』でベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスにノミネートされる可能性があり、最近のアルバムである『MAP OF THE SOUL : 7』はベスト・グローバル・ミュージック・アルバムで競争することもできる」と報じた。
BLACKPINKは新人賞である「ベスト・ニュー・アーティスト」の候補として言及された。
ビルボードはBLACKPINKを同部門の有力候補とし、「グラミー新人賞の候補に上がった最初のK-POPグループになるために競合している」と報じた。ビルボードはBLACKPINKが初のフルアルバム『THE ALBUM』を通じて、メインアルバムチャート「ビルボード200」で12年ぶりにガールズグループ最高ランクとなる2位を記録し、セレナ・ゴメスと一緒に歌った『Ice Cream』が「HOT 100」でK-POPガールズグループ最高ランクの13位となったことなどに触れた。
AP通信もBLACKPINKについて、「グラミー賞の投票期間、成功裏にデビューアルバムを発表した」と新人賞候補に上がる可能性を予想した。AP通信はまた、「BLACKPINKが新人賞候補に上がれば、“レコーディング・アカデミー”が数年間、先送りにしてきたK-POPとK-POPスターたちを認めることを意味する」と説明した。
グラミー・アワードはアメリカのレコーディング・アカデミーが主催する最高の権威と歴史を持つ音楽授賞式だ。候補者は、レコーディング・アカデミーの審査員(Voting member)の1次投票と、候補審査委員会(Nominations Review Committees)の審査などで選ばれる。第63回グラミー・アワード候補者の公開は、来る11月25日(日本時間午前2時)に行われ、授賞式は2021年1月31日(現地時間)に開かれる。
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