BTSがもたらす経済効果の要因を分析。大事なのはファンへの愛情?

2019年01月24日 話題 #BTS
このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSのフォロワー数は1800万人に上り、各種投稿への「いいね」の数は平均100万件を超える。代表曲の一つである『DNA』のミュージックビデオは再生回数6億1920万回を突破し、K-POPグループ史上最高のアクセス数を記録した。

それだけに、BTSはARMY(BTSのファンの愛称)への愛情を惜しまない。

これまで参加したすべての受賞式やインタビューでARMYに感謝を伝えており、対するARMYがBTSへの愛情をさらに深めるのは当然のことといえるだろう。

BTSの香りを共有したい

ジョングクと同じ香りに包まれたいというARMYが殺到し、韓国のインターネット上では「ダウニー アドーラブル」がリアルタイム検索ワード1位に。

これによって同商品がファンだけでなく一般の消費者の目にも止まり、「この柔軟剤が人気なようだ」と購入する人が続出したという。

BTSのジョングク

今回のようなケースは、マーケティング用語でいう「ネットワーク効果」と「バンドワゴン効果」が働いたとされている。

「ネットワーク効果」は、製品そのものの品質よりも「どれほど多くの利用者がいるか」「どんな人が利用しているのか」によって消費者が商品価値を決める現象だ。

「ジョングクが利用しているから購入する」といったファンの購入動機は、まさにこれに当てはまる。

一方で「バンドワゴン効果」とは、消費者が増えるほど需要が増加する現象だ。

もともとは西部開拓時代の楽隊車を指す言葉で、長い行列を率いて進行する楽隊車にさらなる群衆が集まる様子を「流行っているから自分も欲しい」といった消費者の心理とかけている。

これはまさに、「人気があるようなので購入する」という一般消費者の購入動機に当てはまる。

メンバーの発するたった一言がこれだけの影響力をもたらすだけに、BTSの経済効果は計り知れない。

今回の“ダウニー品切れ現象”を皮切りに、BTSが多方面で広告モデルとして活躍する日もそう遠くないだろう。

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集