韓流ドラマの代表格である『宮廷女官チャングムの誓い』が、HD(高画質)で見れるようになる。
韓国MBCは11月2日、「SKTと共同でSD(一般)画質をHD画質に改善するAI(人工知能)基盤の映像画質改善技術を開発し、『宮廷女官チャングムの誓い』を皮切りに代表コンテンツをHD画質に再誕生させる」と発表した。
2003年に放送された『宮廷女官チャングムの誓い』は解像度が34万画素(720×480)のSD級で、200万画素(1920×1080)のHDに比べて画質が低下し、大型画面で視聴すると荒い。
最近、レトロブームで過去の人気ドラマに対する需要が急増したが、画質の問題でOTT(動画配信サービス)やVOD(注文型動画サービス)でサービスが行われない場合が多い。また、海外でも韓流コンテンツに対する需要は依然として多いが、画質の問題で輸出にも制約が大きかった。
もちろん、さまざまな画質改善の試みはあったが、原本の限界によって目覚ましい改善はできなかッタが、MBCとSKTが共同でAI映像画質改善技術に成功したのだ。
従来のAIディープラーニング技術は、主に事物や顔認識などの認識分野で活用されたが、今回開発された技術では、MBCのコンテンツアーカイブの一般画質映像と高画質映像の相関関係を学習させ、このデータをもとにAIが一般画質を高画質に改善するようにした。
MBCメディア技術研究チームのソン・シフン次長は、「開発初期は1時間のドラマ1本を処理するのに80時間かかった。しかし、技術開発を通じてほぼリアルタイムで処理し、全20話のドラマを1日以内にHD画質に再誕生させることができた」と明かした。
これからMBCは人気バラエティ番組『無限挑戦』初期放送分、コメディドラマ『思いっきりハイキック!』などをHD級に転換し、順次配信する予定だ。
今後は、まだAIが学習していない1980年から1990年代のアナログドラマにまで拡大し、『田園日記』『捜査班長』などの昔の作品も画質を改善して披露する計画だ。
HD級に生まれ変わった『宮廷女官チャングムの誓い』は、11月14日からMBCドラマネットおよびONチャンネルで放送される予定。BtvでもHD画質のVODとして新しく公開される。
前へ
次へ