「カンヌの女王と呼ばれることに、負担を感じている。あまりにもスケールが大きいからだ。だけど、女優として活動する間はこの呼び名がずっと付いてくるだろうから、逃げることなく受け止めるのが一番いいようにも思う」
また、チョン・ドヨンにとって2007年は、女優としてだけでなく“一人の人間”としても大きな転機を迎えた年であった。
前述の『シークレット・サンシャイン』を撮影中の2006年に出会った9歳上の実業家カン・シギュ氏と交際の末、結婚。2009年に女児を出産している。
結婚、出産により一時期はスクリーンから姿を消すこととなったが、2010年に映画『ハウスメイド』で華麗に復帰。チョン・ドヨンは大胆なベッドシーンを披露してその健在ぶりをアピールした。
2014年5月にはカンヌ国際映画祭の審査員に抜擢され、“ワールドクラスの女優”として躍進を遂げている。
しかし、その知名度に安住することなく、尽きることのない情熱を持つのが女優チョン・ドヨンだ。