韓国KBSが、若くてトレンディなドラマで勝負をかける。
まず、初回放送を9月21日に控えた新しいコメディドラマ『ゾンビ探偵』(原題)で、月・火曜ドラマの視聴率競争に挑む。
『ゾンビ探偵』は、“復活2年目”のゾンビが探偵になって、自分の過去を探すために奮闘するヒューマンコメディドラマだ。“新ゾンビ”キム・ムヨン役を演じるチェ・ジニョクの破格の変身が予告された中、Netflixオリジナルシリーズ『人間レッスン』に出演した新鋭パク・ジュヒョンがヒロインを務め、新鮮な面白さを生み出す予定だ。
他局と差別化されたジャンルだけでなく、若手俳優らの起用も目立つ。コ・アラ(Ara)とイ・ジェウク主演の『ドドソソララソ』と、パク・ヘス、NCTのジェヒョンが主演する『Dear.M』(すべて原題)がそうだ。
10月から放送予定の『ドドソソララソ』は、情熱溢れるピアニストク・ララ(演者コ・アラ)と、自由奔放な男子ソンウ・ジュン(演者イ・ジェウク)によるラブコメドラマ。“甘くてしょっぱい”ロマンスを描く2人のカップル演技に期待が集まっている。
キャンパス青春ラブコメ『Dear.M』も、主演キャストにパク・ヘス、NCTジェヒョン、キム・セロン、ぺ・ヒョンソンが集まった。累計再生数5億回を記録したウェブドラマ『恋愛プレイリスト』の世界観を引き継ぐ作品ということで、早くも話題だ。
“フュージョン時代劇”も久しぶりに登場する。
『暗行御史』(仮題)の制作陣は先日、豪華キャストを公開。『梨泰院クラス』のクォン・ナラ、キム・ミョンス(=INFINITEのエル)、イ・イギョン、イ・テファンを迎え、民の悔しさを解決する国王直属の秘密捜査官・暗行御史(アメンオサ)および御史団員によるコミカル・ミステリー捜査ドラマを予告している。
新型コロナウイルスの感染拡大によってさらに激しくなった視聴率競争と、NetflixなどOTTとの競争のなか、KBSが目新しいドラマで視聴者の目を釘付けにできるか、注目が集まる。
とある番組関係者は次のように語る。
「10%台で始まった『秘密の男』から、30%台で有終の美を飾った『一度行ってきました』まで、KBSはこれまでのドラマ不振を断ち切るために努力している。最近、コロナによってドラマ制作が中断されるなど、紆余曲折があった。一層若くなった俳優たちを軸にした新しい試みが、コロナと視聴率低迷という二重苦に直面したドラマ業界に活気を吹き込めると期待されている」
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