BTSとBLACKPINKの快挙に見る「K-POPの新たな可能性」とは?

2020年09月10日 K-POP #BLACKPINK
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『Dynamite』は爆発し、『Ice Cream』は完全に溶け込んだ。

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BTSの新曲『Dynamite』が、米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」で2週連続1位を記録し、K-POPの歴史を塗り替えた。

去る8月31日(現地時間)、そして9月8日に発表された同チャートで1位をキープしており、世界で20番目に2週連続で1位を守ったアーティストとなったのだ。

同じタイミングでBLACKPINKの『Ice Cream』も同チャートの13位を記録し、K-POPガールズグループ史上最高記録を叩き出している。

「HOT100」はセールス(売上)とエアプレイ(ラジオのオンエア放送など)に基づいたチャートで、アルバムの販売量を集計する「ビルボード200」がファンの影響力を示すチャートだとすれば、「HOT100」は大衆的な人気を示すチャートだ。

BTSとBLACKPINKは、いずれも今のK-POP界を代表するグループとして大きな影響力を与えている。米ビルボードでの快挙を見ると、世界的な熱い人気は明らかだ。

グループの明暗を分けた? 独自のアプローチ

BTSの絶大な人気を語るにあたって欠かせないのが、ソーシャルメディアの存在だろう。

BTSのデビュー当時、彼らの所属するBig Hitエンターテインメントは決して大手プロダクションではなかった。そこでBTSは、グループが誕生した直後からSNSを通じて世界中のファンと地道なコミュニケーションを続けた。

SNSを利用したプロモーションは功を奏し、結果的に韓国内はもちろん世界全域でBTSのファン層が自然と構築された。

(写真提供=Big Hitエンターテインメント)BTS

BTSは、音楽カラーも独特だ。

メンバーそれぞれの個性が光ることはもちろん、楽曲には世界が共感する物語とメッセージ性が込められている。

一方で、韓国独自の文化を取り入れることも。2018年にリリースされた『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』の収録曲『IDOL』では、韓国で古くから伝わる合の手やリズムなどを歌詞に採用し、ハングルの伝統を際立たせた。

こういったBTSならではの世界観も、彼らが唯一無二のグループとして人気を集める理由といえるだろう。

BLACKPINKはYouTubeでその存在感を光らせ、世界の目に留まった。

ハイクオリティなパフォーマンスで圧倒的な実力を見せつけるBLACKPINKは、振り付け動画やステージで見せることのない自然体の魅力など、YouTubeを通じてさまざまなコンテンツを積極的に公開した。

(写真提供=YGエンターテインメント)BLACKPINK

ミュージックビデオで見せる奇抜なビジュアルもまた、大きな反響を得ている。どんな衣装、メイクも完璧に自分のものにする彼女たちならではのカリスマ性は、世界を魅了するのに十分だった。

現在も世界中でBLACKPINKのダンスをカバーするファンが続出するなど、その影響力は留まることを知らない。

BTSとBLACKPINKがもたらした快挙は、K-POPが次第に世界に通じるジャンルになりつつあることを示している。歌手PSYは『江南スタイル』を通じて“K-POPファン”の領域を広げたが、彼らはPSYが世界に知らせたK-POPを大衆的なジャンルにまで引き上げた。

BTSとBLACKPINKは、いずれも年内に新たなアルバムをリリースする予定だ。

BLACKPINKが来る10月2日にリリースする『THE ALBUM』に関しては、8月28日の予約販売開始から6日という短期間で先行注文枚数80万枚を突破している。

K-POP界に新たな歴史を刻み続ける両グループが、2020年をどのように輝かせるのか。期待は高まるばかりだ。

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