BTS(防弾少年団)が「ビルボード200」に続き、「HOT100」でも頂点に立った。
米ビルボードは、アメリカ市場はもちろん、世界の音楽界の流れを知ることができる重要なチャートのひとつだ。これまで多くのK-POPアーティストがビルボードに挑戦し、BTSが初めて両チャートでトップを飾り、K-POPの新たな歴史を塗り替えた。
アルバム販売量、デジタル音源ダウンロード数とストリーミング回数をアルバム販売量に換算した数値を合算して順位を算定するアルバムチャート「ビルボード200」は、2009年のBoAを皮切りに、少しずつK-POPの存在感が増していった。
少女時代-テティソ、BIGBANG、G-DRAGON、2NE1、少女時代、テヤン、EXOなどが名前を上げ、BTSが最初に頂点に立った。そして2019年からはSuperM(1位)、MONSTA X(5位)、NCT127(5位)、BLACKPINK(24位)などと、K-POPグループが上位に名を連ねることも珍しくなくなっている。
2015年の『花様年華 pt.2』(171位)で「ビルボード200」に初登場したBTSは、2018年の『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』で初めて1位を達成し、以降は『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』『MAP OF THE SOUL : PERSONA』『MAP OF THE SOUL : 7』と4枚のアルバムが連続で1位を記録した。
これは非英語圏のアルバムでは初となる4作連続の1位であり、アルバムが2年以内に4枚連続で1位になったのは、ビートルズ以来の快挙だ。
「HOT100」は、すべてのジャンルを網羅して順位を定めるビルボードのメインシングルチャートで、最近1週間、アメリカ国内でのオンライン音源ダウンロード数、エアプレイというアメリカ国内のラジオ放送のリスナー数、オンデマンド音源ダウンロード数、YouTube再生回数などを総合して、1位から100位までの順位を決める。
アメリカ国内での個別の曲の人気が重要な尺度であるため、この間、K-POPアーティストにとっては高い壁とされてきた。
2009年にWonder Girlsが『Nobody』で76位に入ったが、1週間でチャートから落ち、2012年に世界的なブームとなったPSYの『江南スタイル』も7週連続2位にとどまった。以降、PSYの後続曲も「HOT100」の上位に入ったが、『江南スタイル』以上の成績を残すことはできなかった。
BTSは、2017年の『DNA』(67位)で「HOT100」に初登場した後、2018年の『FAKE LOVE』(10位)、2019年の『Boy With Luv』(8位)、2020年2月の『ON』(4位)と少しずつ上昇し、今回の新曲『Dynamite』でついに1位を記録した。
これはチャートに初登場した『DNA』から『Dynamite』までの3年間余り、BTSが常に上昇し続けていたことを端的に表している。一気にトップに立ったのではなく、着実に攻略していった結果だ。そしてK-POPのグローバルな地位を証明してくれた。
BTSの他にも、BLACKPINKが「HOT100」で頭角を現している。2019年の『Kill This Love』(41位)で初めてランクインした彼女たちは、2020年、レディー・ガガとコラボした『Sour Candy』と『How You Like That』がそれぞれ39位に上がるなど、奮闘している。
現在、BTSが今年下半期に発売する新アルバムに対する期待が高まっている。新しいアルバムと収録曲によって、「ビルボード200」と「HOT100」の同時1位達成という偉業を成し遂げるのではないかと、大きな関心が集まっている。
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