最近、俳優パク・ソジュンの“黄金人脈”がなにかと話題だ。
世界的人気を誇るボーイズグループBTS(防弾少年団)のVをはじめ、サッカー韓国代表FWソン・フンミン、アカデミー作品賞受賞の『パラサイト 半地下の住人』(2020年日本公開)で一躍知名度を上げたチェ・ウシクまで、その人脈の広さに羨望の眼差しを向けられている。
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特にチェ・ウシクとはお互いの出演作を通じて友情をアピール。映画『パラサイト 半地下の住人』にパク・ソジュンがカメオ出演したことや、パク・ソジュン主演ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(2017年)、日本で8月14日から公開がスタートした『ディヴァイン・フューリー/使者』にチェ・ウシクがカメオ出演していることが、まさにそうだ。
パク・ソジュンは以前、本紙のインタビューでチェ・ウシクについてこう語った。
「チェ・ウシクとは、ほぼ毎日時間があればつるむ仲だ。共感の輪が最も上手く作られている。若い頃に出会ったのが原動力になるようだ。一緒に新人時代の過程を歩いてきたので気軽に共有できるし、考えが似ていると感じる時が多い。悩みがあるとき、最も相談できる仲だ。お互い違う面もあるので、刺激を受けたりもする」
ただし、仲の良さだけがカメオ出演の理由ではないと強調している。
「偶然だと思う。一緒に出演することになった時は、不思議というよりも、“良かった”、“面白そう”という気持ちだ。撮影現場でも、お互いに与えられた役割について話し合えると思った。世間で思うほど僕たちの親交が監督の決定権より大きくない。キャスティング影響を与えればいけないと思う。もちろん僕は(友だちと)一緒に仕事ができればいいけど、映画のことを考えるとまた違う問題だと思う。僕たちの親交がそれほど強力なパワーを持ってるとかはない」
だからこそ、「そういうチャンスをくださった監督たちにすごく感謝する」と言う。パク・ソジュンは「これからもそういう(カメオ出演)のがあれば嬉しい。お互いにポジティブな影響を与えるようだ」と期待を示した。
『ディヴァイン・フューリー/使者』は、キム・ジュファン監督が続編を念頭において制作した聖画で、カメオ出演したチェ・ウシクが続編では主人公になりそうな雰囲気が演出された。それについてパク・ソジュンはこう言う。
「主人公が誰かは重要ではない。出番が少しあるかないかの問題だ。映画ではみんなが主人公だと思う。そういう欲はないが、与えられたものには責任を取るべきだと思っている」
そんなパク・ソジュンは、チェ・ウシクが出演した映画『パラサイト 半地下の住人』にカメオ出演した。“巨匠”ポン・ジュノ監督との撮影について、こう振り返る。
「僕が出演したシーンは2回目の撮影で撮ったもの。ドラマ撮影中に1日だけ行ってきたのですごく緊張した。いくらセリフを覚えていてもポン監督の現場はどういう感じなのか、緊張感があった。ディテールなミジャンセンたちが凄かった。僕とウシクの会話のシーンで、後ろでバスが通る。それが映画のスタートを知らせるシーンだ。だからこの映画にはどれほど多くのミジャンセンが隠れているか、気になってしょうがなかった。意味のない物なんて何一つない。ポン監督は僕が思いもつかないディレクションをくれるし、俳優たちの力量をしっかり分かった上で絵を描けられる人みたいで、好きだった」
一方、『ミッドナイト・ランナー』に続いて2度目のタッグを組んだ『使者』のキム・ジュファン監督はどうか。彼は「ジャンルが違うので、コミカルな要素が多かった前作はたくさん笑いながら撮った。今回は演出的にもだいぶ違うし、キャラクターも違うので現場の雰囲気も違った。それでもコミュニケーションを取ることは同じだった」と語った。
『ディヴァイン・フューリー/使者』は、格闘技チャンピオンのヨンフ(演者パク・ソジュン)がエクソシストの力を持つアン神父(演者アン・ソンギ)と出会い、世界を混乱に陥れる悪魔と激しい闘いを繰り広げる映画だ。
パク・ソジュンといえば、まだまだ日本のファンにとっては『梨泰院クラス』のイメージが強いかもしれないが、『ディヴァイン・フューリー/使者』で新たな魅力に触れて見るのもいいかもしれない。
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