韓国映画『ただ悪から救いたまえ』(原題)が、低迷している映画業界を盛り上げている。
8月5日に公開された『ただ悪から救いたまえ』は、最後のヒットマン任務のせいで新しい事件に巻き込まれるインナム(演者ファン・ジョンミン)と、彼を追う無慈悲な追撃者レイ(演者イ・ジョンジェ)の凄まじい死闘を描いたハードボイルドアクション映画だ。
新型コロナ19によって韓国映画界は依然として厳しい状況であり、映画に出演した俳優たちも「時期が時期なので“皆さん観に来て下さい”という言葉さえはばかられる」と話す。
しかし、8月6日の韓国映画振興委員会の調べによると、『ただ悪から救いたまえ』は公開初日に34万4916人の観客を動員し、売上のシェアは77.2%となった。
これは同じジャンルの『アジョシ』(2010年作)のオープニングスコア13万766人を上回る記録で、ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが7年前に共演した映画『新世界』のオープニングスコア(16万人8935人)よりも2倍以上の数値だ。
映画界が置かれているた現在の状況を考慮すれば、34万人はそれ以上の意味を持つ。先立って公開された映画『半島』(35万2千人)、『鋼鉄の雨2』(22万2千人)に続き、『ただ悪から救いたまえ』も、夏の映画「ビッグ3」として底力を見せている。
特に映画そのものに対する評価が高く、長期興行にも期待が集まる。ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェ、パク・ジョンミンの熱演とスタイリッシュな演出がシナジー効果を発揮した結果だ。
公開日にはリアルタイム検索ワードを総ナメするなど、話題性も高かった。
破格の演技で新境地を開いたパク・ジョンミンが多くの注目を集め、ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの時を越えたアクションシーンも目立っている。
これに対し、『ただ悪から救え』側は「良い反応に感謝する。新型コロナ19や俳優たちのスケジュール上、舞台挨拶のようなプロモーションは予定されていない。しかし、観客の熱い声援に応えられるさまざまな方法を模索中だ」と明かした。
映画界に恵みの雨をもたらした『ただ悪から救いたまえ』。映画館も新型コロナ19に対して徹底した防疫とをするなど、大事なチャンスを逃さないために力を入れている。
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