アメリカの「ビルボード」は、「K-POPが世界で影響力を強めている中でBTSはジャンルの壁を破った」と報じて、彼らの世界的な人気を大々的に報じた。
また、「ローリングストーン」は「『FAKE LOVE』はアメリカの大衆音楽市場において言語の障壁をこわし、K-POPグループの新記録を達成した」と伝えて、韓国語の歌で世界の音楽市場を席巻している意義を強調した。
こうした報道を見ていると、2018年にBTSの活躍がいかに凄まじかったかがわかる。なんといっても、アルバムのメインチャートである「ビルボード200」において、BTSが2作品連続で1位を獲得したことは、今までのアメリカ的な常識では考えられなかった。
その驚きが、「ビルボード」にしても「ローリングストーン」にしても、「壁を乗り越えた」という表現になっている。とにかく、BTSが「ビルボード200」で1位を獲得したときの韓国サイドの熱狂ぶりは凄かった。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領もツイッターを通して「世界中の若者たちがBTSの歌と踊り、夢と熱情に安らぎを得て、勇気をもらいました」とコメント。BTSは一気に「韓国の誇り」となった。
2018年の下半期には大々的なワールドツアーを実施。日本を含めて世界中の主要都市をまわって白熱のライブを展開した。各地のチケットはすぐに完売となり、世界的な人気が証明された。
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さらに、BTSは10月に韓国の文化勲章の花冠(ファグァン)を受章した。
韓国の文化勲章は1等級から5等級まで5種類があり、それぞれ金冠(クムグァン)、銀冠(ウングァン)、宝冠(ポグァン)、玉冠(オックァン)、花冠(ファグァン)と命名されている。花冠は5等級に値するが、他の等級と価値は同じであり、若くして多大な文化的功績を挙げた場合に花冠を授与される。まさに、BTSはこの花冠にふさわしい活躍ぶりだった。
11月にはBTSが世界の19都市を回った2017年のワールドツアーに密着したドキュメンタリー映画『Burn the Stage : the Movie』も公開された。彼らの生き生きとしたステージとオフがアクティブな映像となり、ファンの喝采を浴びた。
同時期に、日本では「原爆Tシャツ」の問題も起こったが、その騒動を乗り越えて、彼らのワールドワイドな人気はさらに加速した。
そして12月。BTSは各種の音楽祭で受賞ラッシュとなり、1年を振り返るランキングでも上位に名を連ねた。まさに記録づくめの年末となった。
世界の中で経済成長が顕著なアジア。今度は音楽の世界でアジアの存在感が高まったが、その先頭を突っ走っているのがBTSだ。
その勢いは止まることがなく、これからも音楽の世界でBTSが「アジアの時代」を牽引していくことだろう。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)前へ
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