故ク・ハラとの性行為を盗撮した容疑は無罪…元カレへの判決に遺族「納得できない」

2020年07月03日 話題 #KARA
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KARA出身の故ク・ハラの遺族が、元恋人チェ・ジョンボムに懲役1年を宣告した判決を不服として上告を要求した。

ク・ハラの遺族は二審の判決に「納得できない」という立場だ。

【写真】故ク・ハラの納骨堂参りしたハン・ソヒ「キムチチゲ召し上がれ」

ク・ハラの遺族を代理する法務法人エスのノ・ジョンオン弁護士は7月3日、報道資料を通じて「一審と控訴審でいずれもチェ氏の不法撮影容疑を無罪と判断したのは、加害者中心の思考」と遺憾を表した。

続いてノ弁護士は「検察が事案の重要性を認識し、最高裁に上告してくれることを望む」とし、「最高裁では国民の法感情と普遍的正義に合致する判決が出ることを願う」と述べた。

元恋人が撮った「性行為の動画」は無罪?

故ク・ハラの元恋人チェ・ジョンボムは2018年9月、ク・ハラと口論になった際、腕や足などに打撲傷を負わせ、「性行為の動画を流す」と脅迫した疑い(傷害・脅迫)などで裁判にかけられた。

その1カ月前にもク・ハラの身体を盗撮した容疑(性暴力処罰法上カメラ等利用撮影)と、当時所属事務所の代表に「ひざまずいて謝罪しろ」とク・ハラに強要した容疑(強要)も受けている。

(写真提供=コンテンツY)故ク・ハラ

2019年8月の一審では、問題の動画について「被害者(ク・ハラ)からの明示的な同意は受けなかったが、被害者の意思に反したとは見えない」とし、チェ氏の不法撮影を無罪と判断した。当時、不法撮影の容疑が無罪と判断され、社会的な公憤を買った。

しかし去る7月2日の二審でも、「検事が提出した証拠だけでは写真が被害者の意思に反して撮影されたという点が、合理的な疑いをする余地がないほど証明されたと見ることは難しい」と判断され、一審と同様に違法撮影容疑については無罪となった。

それについてノ弁護士は、「一審裁判で被害者は、撮影当時に同意せず、機会を見て消そうとしたが、チェ氏の携帯電話に保存されていたため、消すタイミングがなかったと一貫して証言した」とし、「また被害者は“恋人関係という特性上、撮影の事実を知ってすぐに怒ると関係が悪化すると懸念し、後で静かに削除して終わろうとした”と述べた」と伝えた。

続いて「一審ではこういった検討を度外視したまま暗黙の同意があったと断定し、控訴審では特別な理由も説示することなく、判断を維持した」と指摘し、「控訴審判決で被害者の立場を考慮したかどうかを問わざるを得ない」と批判の声を高めた。

量刑についてもノ弁護士は、「チェ氏はiPhoneの特性上、削除した動画が30日間は完全に消去されないという点を利用して“ゴミ箱”から復元させた後、これを報道機関に情報提供するなどと致命的な脅迫を加えた」とし、「これにより芸能人である被害者は、あまりにも大きな衝撃と精神的な苦痛を抱えた」と訴えた。

また「控訴審ではこれを考慮して、被告人の罪質が極めて不良であると認めながらも、わずか懲役1年の実刑を宣告した」とし、「裁判所がなぜこのように寛大な刑を宣告したのかまったく納得がない」と嘆いた。

なおク・ハラは一審宣告から2カ月後の2019年11月に、この世を去った。

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