故ク・ハラに暴力・脅迫した疑いで起訴されていたチェ・ジョンボム被告が、控訴審で実刑を言い渡されて身元を拘束された。
ソウル中央地裁刑事控訴1-1部(キム・ジェヨン、ソン・ヘヨン、チョ・ジュンレ判事)は7月2日、性暴力処罰法上のカメラなどを利用した撮影(特例法違反)、傷害、脅迫などの容疑で起訴されたチェ氏の控訴審で、原審を覆して懲役1年の実刑を言い渡した。
これに先立ち、チェ・ジョンボム被告は1審で傷害、脅迫、強要などの容疑が有罪と認められ、懲役1年6カ月、執行猶予3年を宣告された。しかし、性行為映像の違法撮影の疑いに関しては、合意の下で撮影した理由を根拠に無罪を言い渡されている。
控訴審の裁判部は「性行為はプライバシーの中で最も内密な領域で、これを撮影した映像を流布すると脅迫することは、被害者に取り返しのつかない精神的苦痛を与えたり、被害者の名誉を傷つけることになる」と指摘した。
さらに、「被告人は被害者が有名な芸能人であるため、該当動画が流布された場合に予想される被害の程度が非常に深刻であることを認識した上で、むしろその点を悪用して動画を流布すると脅迫した。罪質が非情に悪い」と量刑について明らかにしている。
ただ、被告人が同意なしにク・ハラの身体を撮影した容疑については1審と同じく無罪と判決した。検事が提出した証拠だけでは、被害者の意思に反して撮影されたという点を証明できなかったというのが裁判所側の説明だ。
この日の裁判では「違法撮影があったかどうか」が論点になった。
被告人側は「ク・ハラ氏の同意を得て写真を撮影した」という従来の主張を繰り返した。
チェ・ジョンボム被告は2018年9月、ク・ハラと口論になった際、腕や足などに打撲傷を負わせ、「性行為の動画を流す」と脅迫した疑い(傷害・脅迫)などで裁判にかけられた。
その一月前にク・ハラの身体を盗撮した容疑(性暴力処罰法上カメラ等利用撮影)と当時所属事務所の代表に「ひざまずいて謝罪しろ」とク・ハラに強要した容疑(強要)も受けている。
その後、1審で懲役刑執行猶予を言い渡された被告・検察いずれも判決を不服として控訴状を提出し、控訴審を準備していた昨年11月24日、ク・ハラが自宅で死亡しているのが見つかった。
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